「DS 9」日本価格を発表 フランスびいきも納得? 高級セダンの内装/サイズを解説
公開 : 2022.03.17 10:03 更新 : 2022.04.23 12:06
DSオートモビルの最上級セダン「DS 9」が日本発表に。600万円台からフレンチ・ラグジュアリーの真髄を手に入れられます。詳しく解説しましょう。
選ばれるDSブランド その最高峰
3月17日。ステランティス日本法人は、DSオートモビルのフラッグシップ・サルーン「DS 9」を発表した。
2009年にシトロエンのプレミアム・ブランドとして誕生し、2015年からは独立したブランドとなった「DS」。もっとも、その名は1955年に発表され、名車と謳われたシトロエンのフラッグシップ「DS」をオマージュしているとも言われている。
DS 9は、2017年に発表されたDS 7クロスバック、2018年に発表されたDS 3クロスバックに続く、DSブランドのオリジナルモデル第3弾となる。先発の2モデルはSUVだったが、このDS 9はコンベンショナルなサルーンだ。
ちなみに、前述のシトロエンDSはフランス大統領専用車として、ド・ゴール大統領などに用いられた。現大統領のマクロンは、就任パレードでDS 7クロスバックを使用している。だが、DS 7クロスバックはSUV。近いうちに、DSブランドのフラッグシップ・サルーンたるDS 9が、新たな大統領専用車となる可能性もあるだろう。
そんな、フランスを代表する高級車、DS 9とはどんなクルマなのか。その概要を紹介していこう。
全長5m級 デザインの見所は?
DS 9のボディサイズは、全長4940×全幅1855×全高1460mm、ホイールベースは2895mm。
いわゆるEセグメントにあたる、3ボックスの4ドア・サルーンだ。サイズ的には、メルセデス・ベンツEクラスやBMW 5シリーズとほぼ同じだ。
DSウイングと呼ばれる表情豊かな造形のフロントフェース、立体的でダイヤモンドのような輝きを演出するパラメトリック3Dグリルなど、DSオートモビルのデザインコードを踏襲している。
一条のキャラクターラインがサイドビューの優美さを醸し出し、ルーフラインは流れるように滑らかで、フロントフードからウインドウ、ルーフへとエレガントな弧を描き、後ろに引かれるようにトランクへと溶け込む。
フロントフードには、これまでもDS車のインテリアに使われていた「クル・ド・パリ」文様のクロームの装飾「セイバー(サーベルのこと)」があしらわれ、リアエンドはDSバッジとトランクが同じような流麗な曲線で結ばれ、ガラスのピラミッドをモチーフにしたテールランプが埋め込まれる。
外装にあしらわれたクロームのデザイン要素は、かつて1930年代に栄華を誇ったフランスのコーチビルダーに捧げるオマージュだという。
世界に誇ったフランスの自動車文化の再興を目指すのもまた、DSオートモビルの使命の1つで、DS 9のデザイナー陣はこうしたクルマもまた意識しているのだ。