アウディ、驚きのピックアップトラック発売か? 同社CEO「検討中」と発言

公開 : 2022.03.18 18:45

アウディが商用車市場に参入する可能性があります。ピックアップトラック発売の可能性が見えてきました。

近いうちに発表か? ピックアップを「検討中」

アウディは、トヨタハイラックスフォード・レンジャーに対抗する新型のピックアップトラックを近く欧州市場に投入する可能性がある。今回、高級志向の商用車がハイレベルで検討されていることが明らかになった。

同社のマルクス・ドゥスマンCEOは、アウディのピックアップトラックが登場する可能性について記者に尋ねられた際、「必ずやるとは約束できませんが、検討はしています」と答えた。

2019年に発表されたコンセプト「AI:トレイル・クワトロ」
2019年に発表されたコンセプト「AI:トレイル・クワトロ」    アウディ

この返答は、ドゥスマンCEOがアウディの年次決算報告において、ベントレーランボルギーニ、ドゥカティの各CEOとともに記者会見に臨んだ際のものだ。彼の返答を受けて、ベントレーのエイドリアン・ホールマークCEOは、冗談交じりに「ベントレーのポートフォリオには入れたくないですね」と付け加えた。

ピックアップトラックについてこれ以上の詳細を語ろうとはしなかったが、ドゥスマンCEOは、「実は、それほど遠くないうちに、何か(something)を発表する予定です」と述べ、コンセプトモデルや市販モデルの公開の可能性を示唆した。

同社は年次カンファレンスの一環として、新型アウディA6アバントeトロン・コンセプトを披露している。また、まもなく都市型SUVコンセプト「アーバン・スフィア」も公開する予定だが、いずれもピックアップトラックのベースとはなりそうにない。

しかし2019年には、レベル4の自動運転機能を備えた電動オフローダーコンセプト「AI:トレイル」を披露しており、これがピックアップトラックのベースとなる可能性がある。

ベースはフォルクスワーゲン・アマロックかも

現段階での可能性としては、親会社であるフォルクスワーゲンとの関係を活かして、フォード・レンジャーをベースとする次期フォルクスワーゲン・アマロックの独自仕様を発売するということも考えられる。

数か月以内に公開予定の次期アマロックは、2.0L 4気筒ディーゼルまたは3.0L V6ディーゼルが採用される見込み。製造は、フォードが南アフリカのシルバータウンで行う。

次期フォルクスワーゲン・アマロックのレンダリング
次期フォルクスワーゲン・アマロックのレンダリング    AUTOCAR

またアウディは、MEBプラットフォームやポルシェと共同開発中のPPEを利用して、完全EVのピックアップトラックを作ることもできる。

もしアウディが商用車部門に参入すれば、ドイツの高級車メーカーとしては、短命に終わったメルセデス・ベンツXクラス(日産ナバラをベースにしたピックアップ)以来のピックアップトラックとなる。Xクラスはわずか2年間しか販売されず、販売不振とコスト削減のため生産を終了した。

なお、ランボルギーニはV12エンジンを搭載したオフロード車LM002を1986~1993年に328台製造した実績を持つ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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