2022年発売予定の新型EV 注目すべきニューモデルは? 3~12月発売モデルをイッキ見

公開 : 2022.03.27 18:05

2022年年、日本や欧州で新型EVが数多く発売されます。中でも特に注目したいモデルを月別で紹介します。

成長著しいEV市場

EVが主流になりつつあることは、避けようのない事実である。2021年はEVの販売台数が記録的なものとなり、過去5年間の合計よりも多くのEVが新車登録された。

昨年は、世界的な供給問題や半導体不足に悩まされながらも、世界の大手メーカーから主要な新型車が続々と登場した。フォードマスタング・マッハE、フォルクスワーゲンID.4ポルシェタイカン・クロスツーリスモなどである。

EV市場は今、従来の自動車メーカーだけでなく、新興企業の参入もアツい。
EV市場は今、従来の自動車メーカーだけでなく、新興企業の参入もアツい。

2022年、供給危機はまだ続いているが、ゼロ・エミッション車がクルマの未来を示す、エキサイティングな1年になることを期待している。

2022年に発売される注目すべきEVと、さらに先の2023年に登場するモデルを紹介しよう。

3月

ボルボC40リチャージ

ボルボ初のEV専用モデルであるC40リチャージは、クーペスタイルのSUVで、0-100km/h加速が5.0秒以下という性能を備えている。78kWhバッテリーで航続距離418kmを実現。価格は5万7000ポンド(日本仕様は599万円)から。

フォルクスワーゲンID.5

ID.4をベースとし、その構造や部品のほとんどを受け継ぐクーペSUV。エントリーモデルは4万7000ポンド(約750万円)からで、174psと204psの出力モデルを設定。77kWhバッテリーで最大520kmの航続距離を実現する。高性能のGTXモデルは、最高出力299psを発揮し、0-100km/h加速は6.3秒になるようだ。

オーラ・キャット(欧拉・好猫)

オーラ・キャット(欧拉・好猫)
オーラ・キャット(欧拉・好猫)

レトロスタイルの小型車が、中国のEVブランドのオーラから発売される予定。キャットの価格は2万5000ポンド(約400万円)で、420kmの航続距離を実現する。1基のモーターで前輪を駆動し、最高出力171psと最大トルク25kg-mを発生。0-48km/h加速3.8秒、0-100km/h加速8.5秒と、市街地走行に適した性能を発揮するようだ。EVとしては比較的手頃な価格でありながら、携帯電話で操作できるリモート機能や無線アップデートなど、最新技術を搭載している。

クプラボーン

フォルクスワーゲンID.3をベースにした、クプラのスポーティなEVがボーンだ。まず58kWhバッテリー搭載モデルが登場し、その後45kWhと77kWhのモデルも用意される予定。高性能車ブランドであるクプラらしく、シャープなスタイリングと動力性能を備えている。また、最高出力231psのパフォーマンスモデルも今年後半に登場する。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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