新型マセラティ・グラントゥーリズモ プロトタイプ公開 電動化で生まれ変わる旗艦クーペ

公開 : 2022.04.12 06:05

イタリアの市街地を走り抜ける、次期型マセラティ・グラントゥーリズモのプロトタイプが公開されました。

待望のフラッグシップクーペ

マセラティの新型EV、グラントゥーリズモ・フォルゴーレのプロトタイプが公開された。ステランティスのカルロス・タバレスCEOの運転で、公道を走行している様子が確認できる。

マセラティが公開したこの画像は、グラントゥーリズモ・フォルゴーレのスタイリングを、これまでで最も鮮明に見せてくれるものだ。プロトタイプは4月9~10日にローマで開催されたフォーミュラEのローマE-Prixに先立ち、市街地サーキットを走行したという。

次期型マセラティ・グラントゥーリズモのプロトタイプ
次期型マセラティ・グラントゥーリズモのプロトタイプ

このモデルはつい先日、フォーミュラEに参戦するロキット・ヴェンチュリー・レーシングとマセラティとの新しいパートナーシップを記念したイベントでもお披露目されている。

間もなく正式デビューを果たすグラントゥーリズモは、簡素なカモフラージュが施された姿で登場した。そのスタイリングは、現行モデルを根本的に刷新したというよりも、基本を維持しつつ細部を進化させているようだ。2016年にコンセプトとして公開された、「アルフィエーリ」に似ているようにも見える。

パワートレインについては明らかにされていないが、ICE仕様ではMC20に搭載される新型V6エンジン「ネットゥーノ」や、クアトロポルテに採用されるフェラーリ由来のV8が有力視されている。また、ギブリレヴァンテに続いてハイブリッドも採用する予定だが、その位置づけから、マイルドハイブリッドの2.0L 4気筒ガソリンエンジンが選ばれる可能性は低い。

完全EVとして「グラントゥーリズモ・フォルゴーレ」も発売されるが、昨年、その電動パワートレインのサウンドを予告した短い動画が公開されている。技術的な詳細は未確認のままだが、次世代のグラントゥーリズモシリーズの中で最速、最強のモデルになることは間違いないだろう。

マセラティは、EVのパワートレインが「従来の内燃機関を搭載したすべてのマセラティ車の特徴である、独特のサウンド」を持つよう開発に取り組んでいるという。しかし、V6やV8エンジンの音を人工的に再現する可能性は低いと思われる。

グラントゥーリズモの開発テストは、マセラティの施設やその周辺道路で行われており、カモフラージュされたプロトタイプが間もなくカメラの前に現れるだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事