次期アルファ・ロメオ・ミト 5ドアEVとして復活か 新たなイタリアン・コンパクト

公開 : 2022.04.12 18:25

2019年に販売終了したアルファ・ロメオ・ミトの後継が計画されています。新型では5ドアになるとのこと。

ラインナップ拡大計画 新たな小型車発売

今後数年間でラインナップを急速に拡大するアルファ・ロメオは、新型ミトの発売も計画している。

同ブランドのジャン・フィリップ・インパラートCEOは、新親会社のステランティスのもと、2030年まで毎年新型車を発表する予定であることを明らかにした。2025年には「ブレンネロ」と名付けられた小型SUVが登場するほか、「ジュリア」と「ステルヴィオ」の後継モデル、さらにクーペの「GTV」の復活が期待されている。

次期アルファ・ロメオ・ミトの予想レンダリング
次期アルファ・ロメオ・ミトの予想レンダリング    AUTOCAR

また、ステランティス傘下の他ブランドの技術をうまく利用しながら、新たなエントリーモデルとしてコンパクトカーも準備中である。2008年に発売されたミトは、3ドアモデルの需要減退を踏まえ、2019年に販売終了となった。

当時、欧州部門責任者であるロベルタ・ゼルビは、「ミトは3ドアですが、人々はますます5ドア車を選ぶようになっています」と説明した。したがって、今度のミトは、売り上げを確保するために必然的に5ドアとなる可能性が高い。

先代も5ドアだったらもっと売れていた?

プラットフォームの候補は2つある。1つは新型フィアット500のもので、これは主に電動コンパクトカーのために開発され、コスト分散のために他ブランドでの使用が予想されている。

もう1つは、プジョーe-208が使用しているe-CMPプラットフォームで、そのプロポーションが明らかにコンパクトカーに理想的であるため、こちらの方が選ばれる可能性が高い。

アルファ・ロメオ・ミト
アルファ・ロメオ・ミト

アルファ・ロメオは2025年から内燃機関を完全に廃止するため、新型ミトはEV専用モデルになる見込みだ。50kWhのバッテリーと出力136psのモーターで航続距離約340kmを実現するe-208のセットアップを踏襲すると思われる。

アルファ・ロメオ英国部門責任者のダミアン・ダリーは、新しいコンパクトカーの発売を認めるにとどまったが、次のように述べている。

「当ブランドはアルファスッドのようなコンパクトスポーティカーを販売してきた歴史があります。市場の中でも興味深い分野であり、大量生産が可能で、より幅広い製品を展開することができます」

「ミトは3ドア車でしたが、もし5ドアだったら、マーケットはもっと大きくなっていたはずです。電動化の次のステップはフル電動化であり、コンパクトカーは(それと)うまく調和し、ニーズに合ったクルマを使えるようになります」

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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