レクサス新型車「RZ」、ついに初公開 BEV専用モデルの内装/サイズ/航続距離を解説
公開 : 2022.04.20 19:00 更新 : 2022.04.22 00:29
レクサスの新車が発表。「RZ」は電気自動車専用モデルです。異形ステアリング、新たなスピンドル・デザインを採用。詳しく見てみましょう。
もくじ
ーEVは、専用プラットフォームの時代に
ースピンドル「グリル」から「ボディ」へ
ーパワートレイン/充電について
ー異形ステアリングも どんな内装?
ー「e-TNGA」の作り込みとは
ー装備/ADASについて
ーいま分かっているスペック
EVは、専用プラットフォームの時代に
4月20日。レクサスは、初のバッテリーEV専用車となる「レクサスRZ」の詳細を世界初公開した。
2005年に発売されたRX450h以来、レクサスではハイブリッドの電動車を導入してきたが、ピュアEVは、2020年に発表された小型SUV「レクサスUX」の「UX300e」のみしか設定されていない。
だが、今回発表された「RZ」は、既存のラインナップに追加されたBEVではなく、BEV専用モデルだ。
詳しくは後述するが、プラットフォームは既存のものではなく、BEV専用のものを開発して採用している。
RZは、いわゆるクーペSUVタイプのBEVだ。
世界的に見ても、BEV専用車にはクーペ・スタイルも含めたSUVタイプのものが多く、日本車では日産アリア、トヨタbZ4X、スバル・ソルテラが登場。輸入車でもBMW iX、アウディeトロン、ボルボC40リチャージなどが挙げられる。
なぜ、BEV専用モデルにはSUVが多いのか。まず第一に、日本でも世界でも、SUV人気が今もなお継続しているということ。売れるクルマであれば、さまざまなバリエーションを出しやすい。したがって、BEVの比率も高まるというものだ。
また、BEV専用で作るSUVなら、セダン型に比べてボディ空間に余裕があり、大きな駆動用バッテリーを搭載しやすい点が挙げられるだろう。
では、レクサス初のBEV専用モデル「RZ」の概要を紹介していこう。
スピンドル「グリル」から「ボディ」へ
現段階では日本仕様のプロトタイプの情報となるが、RZのサイズは、全長4805×全幅1895×全高1635mm、ホイールベースは2850mm。
同じレクサスの「RX」が4890×1895×1710mm、ホイールベースが2790mmだから、全長はRZが少し短く車高も低いが、ホイールベースは長いといったサイズ感だ。
そのスタイルは、高出力モーターの力を路面に伝える大径タイヤを四隅に配置し、リアタイヤをワイドトレッド化した前後異径タイヤ採用による低重心なスタンス。
走りの良さを表現し、ひと目でレクサスのBEVと分かるデザインを実現した。
エンジン冷却用のグリルを必要としないBEVだから、レクサスの特徴であるスピンドルをグラフィックではなく立体の塊で表現した「スピンドルボディ」へと進化。フロントまわりでは立体的なフェンダーやバンパーがスピンドルボディを強調している。
サイドは、フロントフェンダーのタイヤをつかみ後方に連続する造形に。車両を牽引する力強さと、リアフェンダーのタイヤを強調する力強い立体により、躍動感ある走りのイメージを表現。
リアはクリーンでシンプルな水平基調のデザインに、張り出したタイヤを強調する造形とし、BEVのトルクフルな走りを支える力強いスタンスが際立つデザインとしている。