レクサスLXは汚してつかう なぜ世界中で人気? 世界の「LXの使い方」
公開 : 2022.04.23 05:45
世界ではレクサスLXをオフロードでハードに使う国も。世界で人気のLXの使い方を紹介します。
LXは究極のオフロード車
レクサス「LX600」を国内で試乗した。
試乗では、もちろん乗り味やハンドリング、車内での各種操作の使い勝手など、いろいろ試したのだが、それと同時に「日本ではこうやって使うが、ところ変われば、LXはよりハードな使用場面があるな」という思いも抱いた。
国や地域によって、実際にどんな使われ方をしているのかをご紹介したい。
その前に、まずはレクサスのおけるLXの立ち位置を確認しておきたい。
レクサスの最新ラインナップは、セダン(IS/ES/LS)、クーペ(RC/RCF/LC)、ハッチバック(CT/UX/UX 300e)、SUV(UX/UX 300e/NX/RX/LX)と分類されている。
これに、高級ヨットのLY650が加わり、レクサスブランド全体を構築する。
価格でいえば、最高値はLY650でベースモデルが4億円超、先日も横浜ベイサイドマリーナで実船を視察したフルオプション仕様が6億円超えという超プレミアムな世界感だ。
乗用車での高額車は、LCが5.0L V8搭載車が1327万円から、3.5L V6ハイブリッドのLC500hが1377万円から、そしてLC500コンバーチブルが1477万円だ。
SUVの最高額車がLX600で、5人乗りと7人乗りのベースグレードが1250万円、最上級の4人のりエグゼクティブが1800万円。
そして先日試乗した、日本市場専用車のオフロードが5人乗り、7人乗りそれぞれ1290万円である。
巨漢のわりに賢い動き
LX600オフロードは、外観ではフロントのスピンドルグリルに黒光輝塗装を施し、フロントフォグランプのベゼルに漆黒メッキ、ウインドウモールに専用ブラックステンレス、そしてドアハンドルにも専用ブラック色を用いた。
タイヤはベースモデルの20インチ、エグゼクティブの22インチなのに対してオフロード走破性を重視した18インチを履き、マットグレー塗装の専用アルミホイールを装着する。
ボディ寸法は、全長5100mm×全幅1990mm×全高1885mm、ホイールベースは2850mm。さすがに、都内の一般道路ではかなり大きなクルマというイメージだ。
しかし、想像していたよりは取りまわしがしやすい。
先代モデルの油圧式から変更されたEPS(電動パワーステアリング)の効果がしっかり出ている。
また、そもそも車体も本格的クロカン対応のラダーフレームに、レクサスとして初めてGA-Fプラットフォームを採用したことで、クルマ全体の動きの一体感が増しているのが分かる。
都内から横浜方面の高速道路を行くと、3.5L V6ツインターボ(最大出力415ps/最大トルク66.3kg-m)はもとより、10速ATでダイレクトなフィーリングを実現したシフト制御が心地良い。
車重は、オプション設定により若干差があるが、カタログ値で2540-2600kgという巨漢に対して、豪快な加速というより、クルマ全体の動きが実に賢く感じる。