新型フェラーリ・プロサングエ V12エンジン搭載決定 初のSUVモデルに伝統受け継ぐ
公開 : 2022.05.06 21:05 更新 : 2023.03.07 10:24
フェラーリが開発中の次期SUV「プロサングエ」にV12エンジンが搭載されることが明らかになりました。
フェラーリのDNAをSUVに
フェラーリは、次期SUV「プロサングエ」にV12エンジンを搭載する。ベネデット・ビーニャ社長が明らかにした。
ビーニャ社長はロイター通信に対し、「当社はいくつかの選択肢を試しました。V12エンジンが提供できるパフォーマンスとドライビング・エクスペリエンスは、市場にとって正しい選択肢であることは明らかでした」と語っている。
フェラーリは先日、新しいV12エンジン搭載モデルの製造を発表した。それがプロサングエなのか、それとも812スーパーファストの後継モデルなのか憶測を呼んでいた。
フェラーリは次のように述べている。
「V12は、常にフェラーリのDNAの本質的な部分です。V12は我々の遺産を称えるものであり、パフォーマンスと純粋なドライビング・エモーションの新たな高みを求める絶え間ない探求の象徴なのです」
顧客を納得させるコンセプトに自信
今後の新型車は、2つのアーキテクチャーを中心に作られていく。1つは296 GTBのようなミドエンジンのスーパーカー用、もう1つは新型SUVを含むフロントミドエンジンのGTモデル用だ。
どちらのモデルも、V6、V8、V12エンジン、ハイブリッドの有無、DCT、後輪駆動または四輪駆動、2シーター、2+2、4シーター、さまざまなホイールベース長に対応することが可能だ。
この幅広いパラメーターから、SUVは全長5mの4シーターに設定された。車高調整可能なサスペンションによって地上高を確保し、オフロード性能とオンロード性能を両立させるためアンチロール・システムも採用するだろう。
デザインに関しては、公式に発表されているのはフロントエンドのみ。しかし、今年初めにリークされた画像から全体的なデザインを見ることができる。
フェラーリのマイケル・ライターズ最高技術責任者はAUTOCARのインタビューで、「このクルマと技術的コンセプトには確信を持っている」と明かした。「真のSUVであり、お客様を納得させるコンセプトとパッケージを持っていますが、その一方で既存SUVとの大きな差別化コンセプトを備えています」
このコンセプトとは、フォルクスワーゲン・グループのMLBプラットフォーム(トゥアレグ、アウディQ7、ベントレー・ベンテイガ、ランボルギーニ・ウルスで採用)のようなグループ内で共有されている構造とは対照的に、自前のアーキテクチャーを採用することで、SUVならではの室内スペースや快適性、フェラーリらしいパフォーマンスを実現するというものだ。