大型軍用ヘリを祝福? ランドローバー・ディフェンダー 豪華なワンオフ車登場
公開 : 2022.05.12 18:05
ランドローバー・ディフェンダーをカスタムしたワンオフ車が登場。英国空軍の輸送ヘリ「チヌーク」40周年記念。
英国空軍 チヌーク導入から40周年
英国のテクニク社は、英国空軍(RAF)の大型輸送ヘリコプター、チヌークの就役40周年を記念して、ランドローバー・ディフェンダーの特別車両を製作した。
「Q40ディフェンダー」と呼ばれるこのワンオフモデルは、手作業により仕上げられたボディ、コクピット風のインテリア、フォード製のガソリンエンジンなど、さまざまなカスタマイズが施されている。
2.3L直4のエコブーストエンジンはリマッピングされ、最高出力307psを発揮。トランスミッションは6速ATを採用。ブレーキも改良され、フロントに345mm、リアに330mmのディスクが装備されている。
インテリアでは、ブリッジ・オブ・ウィアー社のハンドステッチ入りレザーで仕上げられている。カーボンファイバー製のレーシングシートが装着されたほか、ステアリングホイールも新しくなった。インストゥルメントパネルは、「人間工学的に最適化」されたデザインに変更されたという。
フロントシートは、チヌークのコクピットをイメージしたダークな素材を使用し、リアはシャンパンを収納できるセンターコンソールを備えた「ラグジュアリーなシートエリア」となっている。
ラゲッジルームは、ヘリコプターのロードベイから流用したネットで仕切られている。
自動車イベントで販売 収益は寄付
テクニク社のクラシック・レーシング部門もQ40の開発に参加しており、調整可能ダンパー、アンチロールバーとブッシュの改良、短めのコイルスプリングを備えた新しいサスペンションシステムが採用されている。
こうしたカスタムにより、オリジナルのディフェンダーよりも性能、ダイナミクス、効率が改善されたという。
Q40はワンオフモデルであり、9月に英国で開催されるグッドウッド・リバイバルで販売される。その収益は、英国空軍協会のチャリティに寄付される予定だ。
テクニク社の共同設立者兼CEOであるナイジェル・レンプリエールは、次のように述べている。
「Q40ディフェンダーは、チヌークの素晴らしさを称えるとともに、テクニク社の最新技術とエンジニアリング能力を紹介し、英国空軍協会が行っている素晴らしい活動を支援するために生まれました」
「チヌークは象徴的な存在であり、Q40ディフェンダーは、世界中で重要な役割を果たしてきた我が国への就役40年の節目を祝うものです」