世界を変えたSUV 30選 前編 昨今のトレンドを作り出した名車たち
公開 : 2022.05.14 06:05
SUVの人気はとどまるところを知らない。新しいジャンルを切り開き、世界を変えた30台のクルマを振り返る。
もくじ
ー世界的ブームのSUV その道程を振り返る
ーウィリスMB
ーランドローバー・ディフェンダー
ートヨタ・ランドクルーザー
ージープ・ワゴニア
ーレンジローバー
ースズキ・ジムニー
ージープ・チェロキー
ーメルセデス・ベンツ・ゲレンデヴァーゲン
ー三菱パジェロ
ージープ・ラングラー
ーランボルギーニLM002
ーフォード・エクスプローラー
ートヨタRAV4
ーホンダCR-V
ーリンカーン・ナビゲーター
世界的ブームのSUV その道程を振り返る
SUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)は、ここ数年、世界を席巻している。
販売の中心はSUVやクロスオーバー車となり、新興企業から伝統的なスポーツカーブランドまで、さまざまなメーカーから多種多様のモデルが発売されている。
一体、どようにして現在の地位までたどり着いたのだろうか?SUVの歴史と進化を、そのパイオニアとなったクルマたちとともに年代順に紹介する。
ウィリスMB
現代のSUVの原点ともいえるのが、1941年に登場したウィリスMBだ。第二次世界大戦で使用するため、タフでシンプル、かつ頑丈に開発され、四輪駆動で他のクルマが入れないような場所も走ることができた。
約36万台が生産され、世界初の量産型四輪駆動車となった。メーカーであるウィリス・オーバーランドは、MBの愛称である「ジープ」を商標登録した。同社は新しいカテゴリーと、今なお人気のブランドを生んだのである。
ランドローバー・ディフェンダー
1948年に初代ランドローバーを発売した関係者の中で、68年間という驚異的な生産期間を予見できた人はほとんどいなかっただろう。
実用車として開発されたランドローバーは、無数のバリエーションを生み出し、200万台以上が販売された。その過程で、ディフェンダーという新しい名前も誕生している。
初代の生産終了から4年近くを経て、2019年に公開された新型ディフェンダーには、まだまだやるべきことがたくさんある。
トヨタ・ランドクルーザー
軍用車を起源とするランドクルーザーは、2021年に70周年を迎えたトヨタの四輪駆動車の象徴だ。新型でも高い評価を得ている。
1951年の発売以来、1000万台以上が生産され、厳しい地形や故障が許されない場所で選ばれ続けている。写真のJ60は1980年から1990年まで生産されたもので、ボディやシートのバリエーションが豊富である。
ジープ・ワゴニア
ジープに多大な影響を与えたもう1つのモデル、ワゴニアは、今日の高級SUVの先駆者である。1963年の発売当初から、独立懸架式フロントサスペンション、パワーステアリング、エアコンなど、高度な装備を誇っていた。
29年間の生産期間の中で、豪華な装備やパワフルなエンジンがどんどん追加されていった。いかに時代の先端を走っていたかを物語るモデルと言える。
レンジローバー
1970年の初代モデル発売以来、レンジローバーほど、シックなスタイルとどこにでも行ける性能を併せ持つクルマはない。5代目となった現在、これまで以上にラグジュアリーを追求する一方で、他のSUVには手が届かない場所に到達するためのハードウェア(最近ではソフトウェア)も備えている。