【実際に購入レポート】ポルシェ・タイカンの長期テスト(5) 軽井沢への勉強旅行

公開 : 2022.05.19 11:45

AUTOCAR JAPANの笹本健次編集長のポルシェ・タイカン購入レポート。軽井沢への旅行で施設による充電設備への姿勢が明らかになりました。

軽井沢へタイカンで

5月の連休中は、ボルボC40リチャージ・ツインの長期試乗を行っていたため、ポルシェタイカンはガレージで惰眠を貪っていた。

しかし、それも終了したので、連休明けの比較的暇な時期を狙って、最近、軽井沢周辺に相次いでオープンしたホテルの視察を兼ね、川崎の自宅から都内を経て、軽井沢に向かい、その後、甲府に帰るというコースで走行距離300kmあまりを走ってみた。

ランチをとる間の1時間50分で50%(176km残)→65%(234km残)まで回復した。
ランチをとる間の1時間50分で50%(176km残)→65%(234km残)まで回復した。

最近、軽井沢にオープンしたホテルの中では、フランス料理の有名レストラン、ひらまつが直営するTHE HIRAMATSU 軽井沢 御代田に宿泊することにした。

しかし、予約を入れた後、充電器の状況を問い合わせると、200Vのコンセントがあるだけだという。

親切に写真を送ってくれたのは良いが、私の場合は、車載のケーブルをガレージの8kWの充電器に使用してしまっているので無く、ディ―ラーにも在庫はないので、ホテルでの充電は不可能になってしまった。

このようなケースがどのくらいあるのか判らないが、少なくとも、高級ホテルで、雨の日などに自分のケーブルをクルマのトランクルームから取り出してセットはしたくないし、充電完了時に濡れたままのケーブルをクルマに仕舞いたくはないと思う。せめて3kWでいいから普通の充電器が欲しいところだ。

気を取り直して、ポルシェのチャージング・マップで軽井沢の周辺をチェックすると、プリンス系のホテルやゴルフ場には既にほぼ装備されていた。

更に見ると、今年の春、オープンしたホテルインディゴ軽井沢には、2基装備されている事が判ったので、ここで昼食を採り、2時間ほど充電をすることにした。

実際に訪ねてみると、独立式の充電器が2基あり、予約しておいたので、スムーズに充電ができた。

因みにこのホテルには、充電だけで立ち寄る人も多く、その際には、ポルシェ以外のクルマについては3時間2000円という決まりになっているそうだ。

結局、1時間50分の充電で終えたが、その際は、176km残、50%のレベルから234km残、65%まで回復した。

これで、翌日、甲府までは余裕を持って走ることができる。

対照的なEVへのアプローチ

今回は期せずして、新設のホテルの対照的なEVへのアプローチを体験することができたが、一般的に言って、今なら、少なくとも国産の6kWの充電器の装備は必須であろう。ポルシェの8kWなら申し分はないのだが。

ところで、蛇足になるが、両ホテルの料理に対してのアプローチも対照的で驚いた。

今年の春、オープンしたホテルインディゴ軽井沢での充電の様子。
今年の春、オープンしたホテルインディゴ軽井沢での充電の様子。

それは、アスパラガスの調理法で、昼間食べたアスパラは、取り立てのものをさっと焼き上げており、サクサクと美味しく頂いた。

一方のフランス料理のひらまつでは、夜も翌朝もフランス産のものが出たが、両方とも茹でてあり、特に夜は、ぐでぐでで、殆ど味もしなかった。

長野県は山梨県と並び野菜の宝庫で、アスパラも現地の新鮮なものがあるのに、わざわざフランス産を輸入して、しかも茹で切ってしまうのは、いくらフランス料理が売りと言えども、合点がいかないところであった。

さて、翌日、甲府に到着した時のオドメーターは2725kmを指していた。従って今回の旅行で301kmを走ったことになる。この時の残距離は167km、41%の充電量であった。

すぐに8kWで充電を開始し、約7時間で満充電となった。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    笹本健次

    Kenji Sasamoto

    1949年生まれ。趣味の出版社ネコ・パブリッシングのファウンダー。2011年9月よりAUTOCAR JAPANの編集長を務める。出版業界での長期にわたる豊富な経験を持ち、得意とする分野も自動車のみならず鉄道、モーターサイクルなど多岐にわたる。フェラーリ、ポルシェのファナティックとしても有名。

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