メルセデスAMG E 63 限定999台の最終モデル「ファイナル・エディション」 欧州発表
公開 : 2022.06.01 18:05
電動化されていないV8エンジン搭載のAMG E 63は、999台限定のファイナル・エディションで生産に幕を下ろします。
V8スポーツセダン、次世代へバトンタッチ
メルセデスAMG E 63の最終モデル「ファイナル・エディション」が欧州で発表された。電動化を進めるAMGは、このモデルを最後に、純ICEのスポーツセダンの生産を終える。
E 63は、1986年に発表されたW124型Eクラス「ハンマー」(当時世界最速のセダン)以来の純ICEスポーツセダンの系譜を受け継ぐモデルである。
V8エンジンは今後もAMGラインナップの一翼を担い、GT 4ドア・クーペやSLに搭載されるほか、新型GT 63 S Eパフォーマンスでは最高出力830psのPHEVシステムに使われる。
2024年に登場すると予想される次期E 63は、C 63と同様にPHEVとなる見込みだ。C 63では、量産型4気筒エンジンとしては最もパワフルな477psの2.0Lガソリンと、204psの電気モーターをリアアクスルに搭載し、合計出力680psを実現するという。
このドライブトレインが次期E 63に引き継がれれば、現行のV8モデルよりもパワフルになり、0-100km/h加速3.5秒、最高速度290km/hを上回ることが可能だろう。
グレー/ブラックの専用カラーで有終の美
今回のE 63ファイナル・エディションでは、V8エンジンに8速ATを組み合わせ、最高出力611psと最大トルク86.7kg-mで四輪を駆動する。
ホイール、バッジ、エグゾーストパイプ、エクステリアトリムはブラックカラーとなるほか、マットグレーの専用カラーと独自のブラックデカールで標準モデルとの差別化を図っている。わずか999台の限定生産モデルだ。
シートとステアリングホイールはグレー/ブラックのナッパレザーで、イエローステッチが施されている。センターコンソールには、製造番号とともに「Final Edition」のバッジが添えられ、ドアシルにはイエローのイルミネーションで飾られたAMGのモチーフがあしらわれている。
価格についてはまだ発表されていない。