新型メルセデス・ベンツGLC 人気SUVの2代目、欧州発表 ハイブリッドのみ展開
公開 : 2022.06.02 20:25
メルセデス・ベンツの主力SUV、GLCがフルモデルチェンジ。PHEVと48Vマイルドハイブリッドが採用されています。
メルセデスの主力SUV、フルモデルチェンジ
2代目となる新型メルセデス・ベンツGLCが欧州で公開された。プラグイン・ハイブリッド車も3種類用意されている。
ボディサイズがわずかに大きくなったほか、インテリアの改善、新しいパワートレインが採用され、主力SUVとしての競争力を高めた。
メルセデス・ベンツは、2015年に初代GLCを発売して以来、世界販売台数を約200万台に伸ばしてきた。同社で最も好調な市販モデルの1つとなっている。
パワートレインや構造の大部分を共有する最新のCクラスとともに開発された2代目GLC(X254型)は、メルセデス最新のMRAプラットフォームを採用する。オプションの後輪操舵や最新世代の運転支援システムなど、さまざまな新機能の基礎となるものだ。
また、GLCクーペは2023年に発売予定だ。
熟成のデザイン ボディはわずかにロング化
スタイリングは、先代から大きく離れることなく、滑らかな表面加工とディテールの変更で正常進化的な外観となっている。
フロントグリルは大型化し、より目立つようになったスリーポインテッドスター(メルセデスのエンブレム)を備えている。ヘッドライト(オプションでデジタルライト機能付き)も形状が変更され、バンパーは以前より重厚な印象を与えるようになった。
リアエンドでは、テールゲートのワイド感を強調するために、テールランプが中央でトリムエレメントによって結合されている。ホイールは標準の18インチから、オプションの20インチまで用意される。
全長は先代より60mm長い4716mm、全幅は21mm狭い2075mm、全高は4mm低い1650mm、ホイールベースは15mm長い2888mmとなっている。また、中国市場向けにロングホイールベースモデルも計画されているが、そのサイズはまだ明らかにされていない。
ガソリンとディーゼルのPHEV導入
欧州では当初、6種類のモデルが販売され、すべて四輪駆動システム「4マチック」が標準装備される予定だ。
「GLC 200」と「GLC 300」には、2.0Lターボガソリンエンジン(M254)のマイルドハイブリッドが搭載され、それぞれ最高出力204psと259psを発生。48Vの統合スターターモーターにより23psの追加出力を得る。
「GLC 220d」には、2.0Lターボディーゼルエンジン(OM654M)のマイルドハイブリッドが搭載され、最高出力197psを発生させる。
また、新たに3種類のPHEVモデルも導入される。
「GLC 300e」と「GLC 400e」は、前述の200と300をベースに、2.0Lターボガソリンエンジンを搭載。これに出力136psの電気モーターを組み合わせ、それぞれの合計出力は312psと380psとなる。
「GLC 300de」は、220dと同じ2.0Lターボディーゼルに電気モーターを組み合わせ、合計出力334psを発生する。
電気のみでの走行可能距離は、GLC 300eおよびGLC 400eで105~120km、GLC 300deで101~117kmとされている。充電はACシステムで最大11kW、DCシステムで最大60kWに対応し、後者であれば30分未満でフル充電が可能とのこと。
また、2023年には、2種類のAMGモデルも発売される予定だ。
その1つは、最近発表されたAMG C 43と同じマイルドハイブリッド2.0Lターボガソリンエンジンを搭載した、最高出力408psの新型GLC 43である。
その上に位置するのは、現行GLC 63の後継で、電気モーターを中心に新開発された2.0LのPHEVシステムを搭載する、最高出力500ps超のモデルである。