都心で映える街乗り車 中古で選ぶ「個性的」なコンパクトカー 10選 乗れたらエライ?

公開 : 2022.06.11 18:45  更新 : 2022.06.15 10:03

小さいボディに魅力が詰まった個性豊かなコンパクトカー。あえてちょっと古いモデルを選んでみるのも、きっと楽しいはず。

小さなボディに詰まった大きな夢

都心に住む、あるいは都心で働くのであれば、ピカピカで傷つきやすい新車はいらないという人もいるだろう。そんなものより駐車が簡単で、運転が楽しく、ランニングコストが安い中古車を選んだ方がずっといいに決まっている、という意見も聞こえてきそうだ。

面白い街乗り車を探しているなら、ここに取り上げる10台はどうだろうか。デザイン、内装、運転のしやすさなど、小さなボディに魅力がぎゅっと詰まったコンパクトカーの世界をご堪能あれ。

小さいからと侮るなかれ。他とは違うコンパクトカーを10台紹介する。
小さいからと侮るなかれ。他とは違うコンパクトカーを10台紹介する。

フォード・カー(1996~2008年)

とても小さいクルマでありながら、伝説のような存在となっている。名作中の名作であること、それがフォード・カー(Ka)に乗るべき一番の理由だ。燃費は18km/l前後と経済性はまずまずだが、その分、楽しみが大きいのが売りである。

正確なステアリング、バランスのとれたハンドリング、優れたグリップを誇り、乗り心地もいい。走り出した瞬間、かなりスポーティに感じられるだろう。大抵のコンパクトカーが得意としない道でも、決して手持ちぶさたにはならない。

フォード・カー(1996~2008年)
フォード・カー(1996~2008年)

後席はあまり広くはないが、運転は最高だ。スピードも出ないので、免許取得後に最初に乗るクルマとしてもまったく問題ない。問題は、日本では1999年から2年間しか販売されず、出回っている台数が圧倒的に少ないということ。「乗れたらエライ」というキャッチコピーは、今も健在だ。

スマート・フォーツー(1998~2007年)

メルセデス・ベンツの600ccターボエンジンを搭載し、25km/l以上の燃費を実現する都会派ストライカー。

電子制御トラクション・スタビリティ・コントロールが転倒を防ぎ、トリディオン・セーフティセルの強化スチールフレームと一体型サイドインパクトストラットが衝突時に乗員を守るなど、安全性も高い。

スマート・フォーツー(1998~2007年)
スマート・フォーツー(1998~2007年)

エンジンの寿命は13万〜16万kmとされ、オイル消費量の多さとプラグの過熱が主な要因となっている。クラッチアクチュエーターも動作がおかしくなることがある。それ以外の点はスマートである。

フォルクスワーゲン・ルポ(1998~2005年)

フォルクスワーゲン・ポロから無駄なスペースを取り除き、実質的に超小型フェートンのようなクオリティに仕上げたモデル。欧州仕様では1.0Lから1.6L(ディーゼルは1.2Lから1.7L)まで多様なエンジンが用意されていた。

日本では1.4Lと1.6Lのガソリンが導入されている。27km/lの低燃費を誇るディーゼルは残念ながら未導入だが、スポーティなルポGTIなら走りが楽しめる。最新ホットハッチに手が出せないという人はGTIを要チェック。

フォルクスワーゲン・ルポ(1998~2005年)
フォルクスワーゲン・ルポ(1998~2005年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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