BMW新型「2シリーズ・アクティブツアラー」日本発売 218 i、218 dのサイズ/内装を解説

公開 : 2022.06.14 11:36  更新 : 2024.08.16 16:17

BMWの「2シリーズ・アクティブツアラー」がフルモデルチェンジ。日本価格、ラインナップ、スペックを解説します。

2代目にフルモデルチェンジ

画像は日本仕様と異なるグレードのものを含みます。

BMW日本法人が、「BMW 2シリーズ・アクティブツアラー」の新型を発売した。

2014年に初代が登場した2シリーズ・アクティブツアラーは、MPVモデル(多目的車)のような室内空間、機能性、安全性を持ち合わせ、日本ではメルセデス・ベンツBクラスと市場を争ってきた。

新型2シリーズ・アクティブツアラー(欧州仕様)
新型2シリーズ・アクティブツアラー(欧州仕様)    BMW

また初代は、BMWブランド初となる前輪駆動(FF)ベースのパワートレインを採用。スペース効率に重点を置き、ファミリー層のユーザーを取り込むことに貢献した。

以来、数少ない実用的なサイズの輸入MPVとして受け入れられ、2015-2016日本カー・オブ・ザ・イヤーでは、インポート・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞している。

新型は、キドニーグリルを強調する近年のBMWのデザイントレンドを採り入れフロントフェイスを刷新。

都会が似合うMPVの2代目は、フルモデルチェンジでどのような進化を遂げたのか確認していこう。

サイズはどう変わった? 

新型2シリーズ・アクティブツアラーのボディサイズは、全長4385×全幅1825×全高1580mm(Mスポーツは1565mm)。

従来型に比べて全長が10mm、全幅25mmがプラスされ、全高は30mmほど低くなっている。ホイールベースは2670mmで変更がない。

新型2シリーズ・アクティブツアラー(欧州仕様)
新型2シリーズ・アクティブツアラー(欧州仕様)    BMW

新型のデザインは、大型化したBMW伝統のキドニーグリルが最大の特徴。よく見ると八角形を象っており、従来型と異なる存在感を放つ。

MPVとはいえスポーティな印象を漂わせているのは、両サイドに流れるようなアダプティブLEDヘッドライトの効果だろう。ボディサイドは、ドア・ハンドルをフラッシュ・ハンドルとし空力特性にも配慮した。

リアは、ワイドかつパワフルなデザインで、排気口を車両下部に隠すことでスタイリッシュにまとめている。

なお、7人乗り仕様として親しまれてきた「2シリーズ・グランツアラー」については、新型に関する情報がアナウンスされていない。

内装 カーブド・ディスプレイとは

新型のインテリアは、BMWのコンパクト・クラス初となるBMWカーブド・ディスプレイを採用し、新たな時代の到来を告げる。

カーブド・ディスプレイというのは、メーターパネルとコントロール・ディスプレイを一体にして大型化したもの。運転席側に傾けることで視認性を高め、タッチ操作による操作性をアップしている。

新型2シリーズ・アクティブツアラーの前席内装(欧州仕様)
新型2シリーズ・アクティブツアラーの前席内装(欧州仕様)    BMW

また、シフトレバーを廃止しつつ、センター・アームレストに操作系を全て納めることで、モダンな印象になった。

センター・コンソールにはQi対応機器(スマートフォンなど)を置けるので、充電などの利便性を高めている。

リアは、大人3名が座れる空間を確保するとともに、40:20:40分割可倒シートの採用により、ラゲッジスペースを有効活用。

後席に3名が乗車した状態でも、リアシートを最大で130mm前に出すことにより荷室を拡大できる。さらに、前に出さなくとも背もたれを直角でき、荷室容量を90L拡大できるのも実用面のポイントとなるだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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