フェラーリ 2026年までに60%電動化 EV含む、15の新型車展開へ SUVは9月発表

公開 : 2022.06.17 18:45

フェラーリは2026年までの製品投入計画を発表。EVや新型スーパーカー、アイコナ・シリーズを含め、2023年からの3年間で15車種を展開するとのこと。新型SUVのプロサングエも今年9月に発表される予定です。

2026年までに15車種投入 エンジン開発は継続

フェラーリは、2023年から2026年の間に15のモデルを発売する。同社初のEVや、フラッグシップの新型スーパーカー、超高級モデルの「アイコナ」シリーズなどを展開し、ラインナップを刷新する計画だ。

電動化への移行を進める一方で、エンジンも存続すると明言。2026年までに、ラインナップの40%が純エンジン車、60%が電動モデル(EVまたはハイブリッド)となるという。

フェラーリは2023年からの3年間でラインナップの60%を電動化(EVまたはハイブリッド)する計画だ。
フェラーリは2023年からの3年間でラインナップの60%を電動化(EVまたはハイブリッド)する計画だ。

フェラーリは現在、ポルトフィーノM、ローマ、812スーパーファスト296 GTB、SF90の5つのモデルラインを量産しており、すでに純エンジン車とハイブリッドモデルがミックスされたラインナップとなっている。

2030年までにカーボンニュートラルを達成するべく、今後は電動モデルを増やしていくが、エンジンの開発が犠牲になることはないようだ。2030年になっても、純エンジン車の販売比率は全体の20%にとどまる見込みである。

フェラーリは次のような声明を発表している。

「フェラーリは今後もエンジンの進化を推し進め、パートナーの支援を受けながら、エネルギー効率と代替燃料のソリューションを開発し、当社のヘリテージを構築していきます」

同時に、「ハイブリッドは純粋なパフォーマンスを向上させるのに適した技術」とし、「ハイブリッドエンジンはパフォーマンスをさらに向上させることができる」とも述べている。

フェラーリ初のSUVは9月デビュー V12搭載確実

また、フェラーリは、同社初のSUV「プロサングエ」を9月に投入すると発表した。当初は電動化されていないV12エンジンを搭載する予定で、フェラーリの販売を支える主力モデルの1つとなるだろう。

ヴィーニャCEOは、記者団に次のように語った。

フェラーリ初のSUV「プロサングエ」は、「真のスポーツカー」と表現されている。
フェラーリ初のSUV「プロサングエ」は、「真のスポーツカー」と表現されている。

「マラネロ周辺の丘陵地帯で行ったテストドライブから、このクルマ(プロサングエ)が他とは違う、真のスポーツカーであるとお伝えできます」

また、SUVでありながら「100%フェラーリ」であることを強調し、「性能、革新性、デザインなど、当社に期待されるすべての要求を満たし、それを超えるものになるでしょう」と述べた。

搭載されるエンジンについては、以前このように語られている。「複数の選択肢を試しました。V12が提供できるパフォーマンスとドライビング・エクスペリエンスを考えると、適した選択肢であることは明らかでした」

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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