ランボルギーニ 電動化しても「宇宙船のような外観」は変わらず 独自デザインへこだわり

公開 : 2022.06.21 06:25

ランボルギーニのデザインはEVになっても変わらず、むしろ進化する。デザイン部門トップは電動化時代への前向きな姿勢を見せています。

ランボルギーニの個性 EVでも守れるか

ランボルギーニが電動化時代に突入しても、「宇宙船のような外観」を保ち続けると、デザイン部門トップのミィティア・ボルケルトは話す。

イタリアのスーパーカーメーカーであるランボルギーニは、来年からハイブリッド車のみを販売し、将来的には他の自動車メーカーと同様に完全EVも製造する予定である。

マサチューセッツ工科大学と共同開発され、2017年に公開されたランボルギーニのEVコンセプト「テルツォ・ミッレニオ」
マサチューセッツ工科大学と共同開発され、2017年に公開されたランボルギーニのEVコンセプト「テルツォ・ミッレニオ」    ランボルギーニ

ランボルギーニは、限定生産の電動モデルとしてシアンFKP 37とカウンタックLPI 800-4をリリースしている。しかし、量産型の次期V12スーパーカーでは、この2モデルのスーパーキャパシタ・システムを、より一般的なプラグインハイブリッド・システムに切り替えて搭載する予定である。

6月にイタリアで開催されたミラノ・モンツア・モーターショーで、ボルケルトはAUTOCARに対し次のように語ってくれた。

「ランボルギーニは常に、エモーショナルなパフォーマンスを持つクルマを創造していきます。宇宙船のような外観で、刺激的で、どんな技術が使われていても常に音と感動を与えてくれるものです」

「(ランボルギーニCEOの)ステファン・ヴィンケルマンが宣言した明確な未来に向かっています。今年は純粋な内燃機関とともに終え、来年はハイブリッドとともにスタートします」

ボルケルトは、EVはランボルギーニにとって最終的に必要なものであるが、前向きに進化していくことがとにかく重要であると語った。

「常に新しい世代のバイヤーがやってくるので、常に新しい技術を使う必要があるのです」

そして、電動化への移行は、新たなデザインの可能性をもたらしたという。例えば、「マフラーを空力用に使う」など、「クールな方法」を考案しているとのこと。

大型バッテリーを搭載することで、パッケージングの都合上プロポーションに影響が及ぶのではないかという懸念に対しては、「将来、スマートな空力を導入できると確信している」と答えた。

ボルケルトは電動モデルのスタイリングについて、2017年に公開されたEVコンセプト「テルツォ・ミッレニオ」が、17人のデザインチームにインスピレーションを与えていると述べた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マーク・ティショー

    Mark Tisshaw

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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