待望の高性能ワゴン 新型BMW M3ツーリング 欧州発表 駆け抜ける喜びと実用性の両立
公開 : 2022.06.22 23:45 更新 : 2022.06.23 01:19
BMW M3に待望のツーリングが登場。シリーズ初となる高性能ワゴンで、最高出力510psの3.0L直6を搭載しています。
市販M3に初の「ツーリング」 9月欧州発売
BMWは、新型M3ツーリングを欧州で発表した。3シリーズ・ツーリングの実用性にパフォーマンスを加えた高性能ワゴンである
BMW Mの50周年記念事業の一環として開発されたM3ツーリングは、M3において初のワゴンタイプとなる。過去、2000年にE46世代でM3ツーリングが製作されたことがあるが、これは1台限りのワンオフモデルだった。
新型は、欧州では9月に発売され、11月の生産開始予定だ。
足回りは専用セッティング
3.0Lツインターボ直列6気筒エンジン「S58」を搭載し、最高出力510psと最大トルク66.2kg-mを引き出す。今のところ、8速ATとアクティブMディファレンシャルを備えた全輪駆動モデル、コンペティションxドライブのみの展開となる。
この数値は、メルセデスAMG C 63 Sステーションワゴンを上回るもので、強力なライバルになることは間違いない。
ボディが延長されたことで重量が増加しているが、加速性能などはセダンのM3コンペティションよりわずかに遅い程度で、BMWによれば、「日々の目まぐるしい移動とハイペースなロングドライブに対応できる、適応力と寛大さ」を備えているとのこと。
さらに、ほぼ50:50の重量配分と、専用セッティングの施されたサスペンションおよびステアリングを備えているため、「Mモデルの特徴である、機動性、ダイナミクス、正確なハンドリングのコンビネーション」が得られるという。
アグレッシブな内外装デザイン
ルーフラインとリアエンドを除けば、スタイリングはセダンとほぼ同一である。縦型のフロントグリル、オーバーフェンダー、専用のバンパーおよびサイドスカート、4本出しのスポーツエグゾースト、フロント19インチとリア20インチのMスポーツホイール、独自のリアスポイラーを備えている。
インテリアは、最近改良を受けた標準の3シリーズ・ツーリングに近い。第8世代OSの「iドライブ」を搭載した14.9インチのインフォテインメント・ディスプレイ、12.3インチのデジタルメーターなど、おなじみのレイアウトとなっている。
また、ステアリングホイールの赤いドライビングモードセレクターやカーボンファイバーのトリム、さらにフルカーボンのバケットシート(フロント)など、Mモデルらしい仕上げが施されている。
新型M3ツーリングの欧州価格は8万550ポンド(約1340万円)からで、セダンとほぼ同額となっている。カラーリングも同じものが選択可能だ。
画像 3シリーズ初の高性能ワゴン【新型BMW M3ツーリングをM3セダンや3シリーズ・ツーリングと写真で比較】 全130枚