ついにお披露目 ランドローバー 新型ディフェンダー130、一般公開 8人乗りの高級SUV

公開 : 2022.06.25 06:05

8人乗り、全長5.3超の新型ランドローバー・ディフェンダー130が英国で一般公開されました。高級感と快適性、オフロード性能を兼ね備えています。

8人乗れる本格オフローダー

ランドローバーディフェンダーの新たなロングボディ仕様「130」が、英国の自動車イベントで一般公開された。サーキットでの展示走行も行っている。

新型ディフェンダー130は、既存の90、110に続くシリーズ3番目のモデルで、サイズは最も大きいものとなる。

ランドローバー・ディフェンダー130
ランドローバー・ディフェンダー130    AUTOCAR

ホイールベースを延長した先代モデルのディフェンダー130とは異なり、新型ではボディ後部を340mm延長している。Cピラーから前は標準サイズの110と同じ。全長は5358mmで、BMW X7メルセデス・ベンツGクラスよりも長い。

ボディが拡張されたことで、最大2516Lの巨大なラゲッジスペースが生まれた(2列の後部座席を畳んだ状態)。これは、110と比べて953Lも多い。

さらに、2-3-3のシートレイアウトが可能になった。これにより、ディフェンダーは欧州市場では珍しい最大8人乗車可能な量産SUVとなったのである。8人乗りの乗用車は、商用バンをベースとしたミニバン系が主流だが、ここに新たな一石を投じることになる。

今回、ディフェンダー130が一般公開された「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」は、毎年6月~7月に開催されている英国最大級の自動車イベント。今年は6月23日から26日にかけて開催される予定だ。ランドローバーは、レンジローバーやレンジローバー・スポーツなど、さまざまな新型車を出展している。

明るく開放感のある車内

ディフェンダー130のシートは、前方視界を確保するため、2列目と3列目が少し高くなる「スタジアム」型に配置されている。ランドローバーによると、2列目はスライドして折りたためるため、3列目へのアクセスは「楽々」であり、「ゆったりとしたヘッドルーム」、シートヒーター、パッド付きアームレスト、収納、USB-Cポートによって、大人3人が快適に移動することができるという。

標準装備のパノラミックガラスルーフに加え、3列目の頭上にも2つ目のサンルーフがあり、車内は「誰にとっても明るく風通しの良い」空間になるとされている。オプションで4ゾーン・エアコンを装備することも可能だ。

ランドローバー・ディフェンダー130
ランドローバー・ディフェンダー130    AUTOCAR

後輪より後ろのボディ下部を「ボートテール状にわずかに持ち上げて」スペースを確保し、デパーチャーアングルは28.5度とした。110の40度よりは劣るものの、オフロード性能を考慮した設計となっている。

ディフェンダー130には、最新世代の車載システム「Pivi Pro」を内蔵した、ランドローバー最大の11.4インチ曲面タッチスクリーンが標準装備される。また、クロームのエアベントやシートスイッチ、オーク材の化粧板、タン・レザーシートなどの新しいインテリアトリムも用意されている。

日本では、6月7日からディフェンダー130の受注を開始している。価格は1041万円(税込み)から。販売台数30台の初期限定モデル「ローンチエディション」も、1207万円(税込み)から用意されている。

全車にアダプティブ・エアサスペンションが装備され、最大430mmのホイールアーティキュレーションと、最大900mmの渡河能力を実現している。

パワートレインには、3.0L直列6気筒INGENIUMディーゼルエンジン(MHEV)にZF製8速ATを採用。最高出力300ps、最大トルク66.2kg-mを発揮し、0-100km/h加速は7.5秒をマーク。今のところ、日本仕様はこの「D300」のみの展開だが、海外では直6ガソリンの「P400」も用意されている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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