早くも実車公開 レクサスLFA後継 次世代電動スーパーカー、2030年までに発売目指す

公開 : 2022.06.24 22:50

レクサスが開発中の電動スーパーカーが、英国で一般公開されました。LFAで培った「秘伝のタレ」を受け継ぐEVスポーツカーとされています。

次世代電動スーパーカー 英国で一般公開

レクサスは、LFAの精神的後継車となる電動スーパーカーを、英国で開催中の自動車イベント「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」で公開した。2030年までの発売を目指し、開発が進められている。

グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードは、毎年6月~7月に開催されている英国最大級の自動車イベント。今年は6月23日から26日にかけて開催される予定だ。レクサスは電動スーパーカーのほかに、新型SUVの「RZ」と、「UX 300e」の改良型を展示する。

英国で一般公開された、レクサスが開発中の次世代電動スーパーカー「エレクトリファイド・スポーツ」
英国で一般公開された、レクサスが開発中の次世代電動スーパーカー「エレクトリファイド・スポーツ」
    AUTOCAR

この電動スーパーカーのコンセプトは、トヨタとレクサスが昨年発表したEVコンセプトカー15台のうちの1台で、「エレクトリファイド・スポーツ」と呼ばれている。レクサスは、2030年までにすべてのセグメントでEVを展開し、中国、欧州、北米ではEVのみを販売、2035年にはICE車の販売を終了する予定である。

LFAのスピリットを受け継ぐEVスポーツカー

コンセプトは「LFAの開発で培った走りの味、つまり『秘伝のタレ』を受け継いだバッテリーEVスポーツカー」とされている。新型車の開発で得た経験は他のEVにも活かされ、レクサスブランドのダイナミックな走りを強調するための一翼を担う。

レクサスのチーフ・ブランディング・オフィサーである佐藤恒治氏は、「バッテリーEVであっても、走りの味を追求していく姿勢は変わりません。その終わりのない追求は、今後スポーツ・バッテリーEVの開発を通じて、次のステージに向かっていきます」と述べている。

この電動スーパーカーは、2010年のV10搭載スーパーカー「LFA」の精神的後継とされる。
この電動スーパーカーは、2010年のV10搭載スーパーカー「LFA」の精神的後継とされる。    AUTOCAR

レクサスは、0-100km/h加速のタイムを「2秒台前半」、航続距離を「700km以上」にすることを目標としている。また、全固体電池を早期に導入する可能性がある。

デザインは現在販売されているレクサスのどのモデルとも似ておらず、EVでありながら長いボンネットを特徴とし、キャビンとリアの間に特徴的なシルエットを持っている。また、空力に特化しているであろうパーツの数々、エアインテーク、ロープロファイルタイヤが装着されており、サーキットでの使用を想定していることが伺える。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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