2022年版 世界最高のスポーツカー トップ10 ドライビングの世界へ誘う魅力的なモデル

公開 : 2022.07.02 18:05  更新 : 2022.08.10 21:46

1000~2000万円で心を満たしてくれるドライバーズカーを紹介。現在販売されている最高のスポーツカー10台を選びました。どれもトップの座を獲得するだけの実力を持っています。

現代のスポーツカーというと、軽量なサーキット専用モデルやホットハッチ、ミドシップの2シーター、フロントエンジン搭載のグランドツアラーなどを思い浮かべる人が多いのではないだろうか。

しかし、今回は条件をもう少し絞り込んで選びたい。ケータハム・セブン、フェラーリ488、アウディR8アルピーヌA110BMW Mモデルなどはまた別の機会に紹介することにしよう。ここでは、1000万円から2000万円程度で販売されている、魅力的な多気筒エンジンを搭載した上級スポーツカーを対象に10台をピックアップした。上品で、人気で、多面的なモデルだけが入るリストだ。

FR、MR、RR、4輪駆動、クーペ、オープントップなど、さまざまなタイプがある。真のスポーツカーに期待される耽美なパフォーマンス、鮮やかなハンドリング、没入感のあるドライバー・エンゲージメントなどを手に入れるためのルートは数多く存在するのだ。しかし、あなたはどれを選ぶべきなのだろうか。そしてその理由は?

1. ポルシェ911

ポルシェ911の最新世代である「992」の派生モデルは、2019年以来、かなり充実してきた。最高出力385psのカレラ、450psのカレラS、480psのカレラGTSの3種類は、いずれも3.0Lのフラット6ターボエンジンを搭載。ボディスタイルはクーペ、カブリオレ、タルガ、駆動方式は後輪または4輪、トランスミッションは8速ツインクラッチの「PDK」または7速MTが用意されている。

AUTOCARは911のほとんどのバージョンをテストしてきたが、気に入らない点はまだほとんど見当たらない。現行の8代目911は、かつてないほど洗練された高級スポーツカーになったことは確かだが、先代の「991」と同様に素晴らしいドライバーズカーであり、押し寄せるライバルをはるか後方に遠ざけている。

1. ポルシェ911
1. ポルシェ911

全長と全幅が拡大した992は、かつて911の「ワイドボディ」と呼ばれたシェルを採用し(アルミニウムの多用により軽量化)、4輪操舵も設定された。ピュアなメカニカルレイアウトを引き継ぎつつ、フロントアクスルのトレッドが拡大され、ステアリングレシオがクイックになったことで、ハンドリングが非常にシャープになったように感じられる。

ターボチャージャー付きエンジンは、かつてのようなロケットパワー感はないものの、非常に本格的な、実戦的パフォーマンスを発揮する。そして全体として、扱いやすさやバランスの取れたスポーツ性、とりわけ身近で普段使いでき、あらゆる場面でドライバーを魅了する「輝き」において、比類なき存在であり続けているのだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ愛知在住。幼少期から乗り物好き。住宅営業や記事編集者といった職を経て、フリーランスとして自動車メディアで記事を書くことに。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。

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