ベンツのEV、第3弾が日本発売

7月14日。メルセデス・ベンツ日本はバッテリー電気自動車（BEV）第3弾となる「EQB」を発表し、同日より発売する。

ラインナップの電動化シフトを進めるダイムラーは、スポーツ・ブランドの「メルセデスAMG」、高級ブランドの「メルセデス・マイバッハ」に加え、電動化サブブランドの「メルセデスEQ」を立ち上げて、ブランドを棲み分けている。

今回の「EQB」は、EQC、EQAに続く、日本に導入されたメルセデスのEVの第3弾となる。そして、EQCがメルセデス・ベンツGLCを、EQAが同GLAをベースとしていたように、EQBはGLBをベースとした、クロスオーバーSUVタイプの電気自動車となる。

しかも、GLBと同様に、3列シートを採用して最大7名の乗車が可能となっている。

現在、日本に導入されているEVで3列シートを採用するのは、テスラ・モデルXくらい（モデルSの3列目はオプションで子ども用）。ただし、モデルXは全長が5mを超えてサイズがかなり大きい。

後述するように日本の街中でも扱いやすい適度なサイズながらミニバン的にも使えるクロスオーバーSUVの電気自動車、EQBはまさに新しいコンセプトの電気自動車だ。では、その概要を紹介していこう。

サイズ/デザイン　GLBとの違い

EQBのボディサイズは、全長4685×全幅1835×全高1705mm、ホイールベースは2830mm。取り回しのしやすいサイズながら、ホイールベースを長く取って3列シートを採用している。

GLBと比べると全長が40mmほど長いが、全幅と全高はほぼ同じ。

EQBの外観は、前後のオーバーハングが短く、タイヤをボディの四隅に配置して居住空間を最大限確保するという機能性を大切にしながら、筋肉質でエモーショナルな都市型SUVのプロポーションとした。

GLBとスタイリングは似ているが、バンパーをEQB専用の意匠としたり前後エプロンの形状変更など、空力をさらに進化させ、Cd値は最小で0.28を実現している。

フロントには、中央にスリーポインテッドスターを配したブラックパネルグリルを採用。水平に伸びる光ファイバーのデイタイム・ランニングライトの帯はフルLEDヘッドライトにつながり、昼夜を問わず容易に識別できるデザインとなっている。

AMGラインを選択すると、フロントのブラックパネルグリルにハイグロスブラックのフレームとツインルーバーがあしらわれ、引き締まったスポーティな印象を与える。

サイドビューは、輪郭のはっきりしたショルダー部が特徴。後方にいくにしたがってリアフェンダー周辺に筋肉質な印象を与えるベルトラインが安定感を強調する。

リアにおいても、メルセデスEQ独自のデザインを取り入れており、LEDリアコンビランプはLEDのライトストリップと途切れることなく一体化している。

画像　ベンツのEV、EQA、EQB、EQC【細部まで見る】　全156枚