ダサいけど欲しくなるクルマたち 18選 不思議な魅力で世界を誘惑する名車・珍車
公開 : 2022.07.30 18:05
故障が多かったり、性能が低かったり、あるいは見た目が悪かったりしても、なぜか欲しくなるクルマを紹介します。不思議と惹かれてしまう18台。見ているうちに、段々と好きになってしまうかも。
もくじ
ーそれでも欲しい、ダメなクルマたち
ーアルファ・ロメオ166(1998年)
ーデロリアンDMC-12(1981年)
ーフォード・エコスポーツ(2013年)
ーフォード・フュージョン(2002年)
ーフォード・エスコートMk5(1990年)
ーいすゞ ・ピアッツァ・ターボ(1981年)
ージャガーEタイプS3(1971年)
ーキア・プライド(1991年)
ーラーダ・サマーラ(1984年)
ーメルセデス・ベンツML(1997年)
ーMGマエストロ・ターボ(1989年)
ーリライアント・ロビン(1973年)
ールノー・トゥイージー(2012年)
ーローバー・ストリートワイズ(2003年)
ースコダ・エステル(1976年)
ースマート・ロードスター(2003年)
ースズキ・ジムニー(1998年)
ートラバント(1957年)
それでも欲しい、ダメなクルマたち
クルマの購入者ほど気まぐれな人はいない。あるときは名車を敬遠し、あるときは平凡なクルマを受け入れる。そして、新車時に大失敗したクルマが、生産終了後何年も経ってから、新たな命を吹き込まれることもあるのだ。
一般的に、故障が多かったり、性能が低かったり、あるいは見た目が悪かったりすると、魅力は大きくかけてしまう。そんなクルマでも、明確な理由もなく心を惹かれるというのは、多くのドライバーが経験することだろう。何らかの欠点があるからこそ、目が離せなくなってしまうのかもしれない。
ここでは、なぜか不思議と欲しくなってしまう、あるいは不可解な人気を誇る「失敗作」の素晴らしさを讃えたい。
アルファ・ロメオ166(1998年)
アルファ・ロメオは常に何かしらの欠陥を抱える一方で、所有欲をそそるほど動力性能が優れていたり、デザインが美しかったりすることが多い。この記事をアルファ・ロメオで埋め尽くすこともできたが、それはまた別の機会に。
1998年にデビューした166は、フランスやドイツのライバルとの競争に勝つことができず、結果として販売台数はわずかなものにとどまった。日本にも正規輸入されたが、後継を待たずに生産を終了。しかし、AUTOCARの英国編集部では多くのスタッフが166を切望している。
デロリアンDMC-12(1981年)
未完成のポテンシャルという点では、デロリアンの右に出るクルマはほとんどない。ミドマウントのV6、ステンレスパネル、未来的なガルウィングドアと、見るからに素晴らしいクルマだが、残念ながら失敗作の烙印を押されてしまう。ひどい製造品質、正常に作動しないドア、明らかに不正確なハンドリング、平凡な性能のために、見事に失敗してしまったのだ。
しかし、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』3部作の主役に選ばれたことで、デロリアンは世間の注目を浴び、今やその価値は急上昇している。映画出演はさておいても、このクルマにはまだまだ深い魅力がある。
フォード・エコスポーツ(2013年)
今日、フォードがコケることはめったにない。フォードの製品は、どれも完成度の高いオールラウンダーであるため、普遍的な魅力がある。だが、このエコスポーツは違う。いわば「黒い羊」だ。
とはいえ、デザイン(特にインテリア)は個性的で格好良く見えるし、後期型では改良を重ねて、十分に熟成の域に達している。
画像 欠点があっても欲しくなる不思議なクルマ【ラーダ、トゥイージー、ジムニーなど記事で紹介したクルマを写真で見る】 全91枚