改良型ランボルギーニ・ウルス パイクスピーク最速記録更新 市販デビュー間近か
公開 : 2022.08.11 18:25
ランボルギーニ・ウルスの改良型が、米コロラド州のパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムの市販SUV記録を塗り替えました。
ウルス改良新型 ヒルクライムで最速SUVに
ランボルギーニ・ウルスの改良型が、パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムの市販SUVの記録を塗り替えた。
10分32.064秒をマークし、従来のチャンピオンに17秒の差をつけてフィニッシュした。ハンドルを握ったテストドライバーのシモーネ・ファッジョリは、後輪駆動車の記録も保持している。
これまでのパイクスピークでの市販SUV最速記録は、2018年に10分49秒902でゴールしたベントレー・ベンテイガが残したもの。ベンテイガは、最高出力608psと最大トルク91.8kg-mを発生するW12エンジンを搭載し、多少の改造が施されたものの市販車に近い仕様で出場。全長約20km、156個のコーナーが存在するヒルクライムコースで平均時速107km/hを記録した。
一方、今回のウルスはオレンジと黒と白のカモフラージュカラーをまとい、同じコースに挑んだ。エクステリアの大部分は見えないが、よりアグレッシブな仕様に改造されているようだ。ウルスの改良新型として、まもなく正式発表されると思われる。
ランボルギーニによると、標準モデルのウルスに搭載されている4.0L V8ツインターボの改良型を採用しているという。安全面では、ロールケージと6点式ハーネスを備えたレーシングシートが採用された。
グリップを高めるために、ランボルギーニとピレリが共同開発したセミスリックタイヤ、Pゼロ・トロフェオRが装着されている。
ランボルギーニの最高技術責任者ルーベン・モールは次のように述べている。
「パイクスピークは、世界で最も有名なヒルクライムであると同時に、クルマにとって非常にチャレンジングなイベントです。凹凸のあるコースレイアウトではシャシーのバランスが試され、標高差はパワートレインにストレスを与え、天候もスタートからゴールまでの間に急激に変化します」
改良型のウルスは若干の性能アップが期待されるが、現行と同じV8エンジンが搭載される可能性が高い。