三菱、新型クロスオーバーMPV「エクスパンダー・クロス」発表 インドネシアで
公開 : 2022.08.15 10:45
三菱は、新型クロスオーバーMPV「エクスパンダー・クロス」を発表。今後、アセアン地域を中心に順次展開します。
もくじ
アセアンを中心に展開
三菱は、新型クロスオーバーMPV「エクスパンダー・クロス」を第29回インドネシア国際オートショーで発表。インドネシアでの販売を開始した。
エクスパンダー・クロスはミツビシ・モータース・クラマ・ユダ・インドネシアにて生産し、アセアン地域を中心に順次展開する予定。
エクスパンダー・クロスはクロスオーバーMPV「エクスパンダー」をベースに、SUVらしい力強さと高い走行性能、快適な乗り心地を実現したシリーズ最上位モデル。
2019年にインドネシアで発売後、アセアン、中東、中南米、南アジア、アフリカと販売市場を拡大し、2017年に販売を開始したエクスパンダーとあわせると、累計販売台数は2022年7月末までに47万台以上、2021年度は11万台以上と車種別で3番目の販売実績を誇る。
新型エクスパンダー・クロスは、フロントとリアのデザインを一新してさらにSUVらしく力強いスタイリングを実現するとともに、前左右輪の制動力を調整して旋回性を高めるアクティブヨーコントロール(AYC)などの採用により、走行時の安心感や乗り心地を向上させた。
どんなモデル?
新型エクスパンダー・クロスのエクステリアは、フロントではデザインコンセプト「ダイナミックシールド」を進化させ、台形モチーフの大型グリルとガードバー形状のバンパーを組み合わせることで、SUVらしい力強さが与えられた。
ヘッドライトはワイド感を強調する特徴的なTシェイプデザインを採用し、従来はヘッドライトユニットの下に配置していたターンランプを上部のポジションランプに組み込み、被視認性を高めた。
また、前後合わせて95mm延長したオーバーハングと厚みを増したエンジンフードで、ダイナミックさと安定感を増したプロポーションを実現。
17インチのアルミホイールには、ミディアムグレーの2トーン切削光輝仕上げのラウンドリムタイプを採用。
前後スキッドプレートとドアガーニッシュのグレー塗装とコーディネートし、立体感を持たせることでSUVらしいスポーティさと力強さを表現。
リアではテールゲートをより立体的な形状とし、分割線を減らして質感を高めた。
リアコンビネーションランプは、水平基調のTシェイプテールランプによりワイドで安定感のあるデザインにするとともに、従来のテールランプとバックランプに加えて、ストップランプもLED式とすることで、夜間の後方からの被視認性を向上させた。
ボディカラーは、タフさを感じさせながらモダンな上質感を併せ持つグリーンブロンズメタリックを新たに追加。そのほか、クォーツホワイトパール、ブレードシルバーメタリック、グラファイトグレーメタリック、ジェットブラックマイカをラインナップ。
インテリアでは、室内の広がりを強調するとともに走行時の車体姿勢の変化をつかみやすい水平基調の「ホリゾンタル・アクシス」コンセプトのインストゥルメントパネルに、大径の4本スポークステアリングを新たに採用し、高級感を演出。
また、8インチカラー液晶メーターを採用し、先進的な室内空間を実現。
ステアリングホイールのスポーク部に配置されたスイッチを操作すれば、平均燃費や瞬間燃費などの運転情報や、AYCの作動状態などの車両情報をメーターで確認することができ、運転に必要な情報に簡単にアクセスすることができる。
さらに、前左右輪の制動力を調整して旋回性を高めるAYCを今回新たに採用。
ハンドル角、ヨーレイト、横G・前後G、ブレーキ圧、車輪速などの情報から、ドライバーの操作や車両挙動を正確に判断し、運転操作に忠実な車両挙動となるよう、ブレーキ制御による前左右輪間のトルクベクタリングをおこなう。
滑りやすい路面での旋回時にはコーナー内側の前輪にブレーキをかけるAYCの制御によってアンダーステアを抑制し、ドライバーが意図したとおりの軌道に近づけることが可能。
アンチロックブレーキシステム(ABS)とアクティブスタビリティコントロール(ASC)と協調し、さまざまな天候や路面で安全・安心で快適な運転をサポート。
サスペンションは、フロントのストラット取付け部の剛性を向上、リアはショックアブソーバーのシリンダーサイズを拡大するとともに、前後とも高性能バルブを新たに採用することで、荒れた路面でもフラットで快適な乗り心地を実現した。