BMW M 新型EVコンセプト公開 4モーターで精密なトルク配分実現

公開 : 2022.08.18 18:05

BMW Mは、開発中の新型EVのプロトタイプを公開しました。i4 M50をベースとしたテスト車両で、最新の4モーター「M xドライブ」システムを搭載し、次世代の制御システムを開発しているとのことです。

次世代のMモデル

BMW Mは、開発中のEVプロトタイプを公開した。同社は現在、次世代のパフォーマンスEVの基盤となるコンセプトをテストしている。

ベースとなったのはBMW i4 M50で、M3およびM4に見られるデザインコンセプトと、クワッドモーター搭載のために拡大されたワイドフェンダーを採用しているようだ。

BMW Mが公開したプロトタイプのEV。コンセプトはまだ初期段階にあるという。
BMW Mが公開したプロトタイプのEV。コンセプトはまだ初期段階にあるという。    BMW

このプロトタイプは、4基の電気モーターを搭載した四輪駆動システム「M xドライブ」を特徴とし、減速時のエネルギーを回収できる回生ブレーキ機能も備えているという。

BMWは、この新しい駆動システムが「全く新しい可能性を開く」とし、「極めて正確」なトルクとパワーを「数ミリ秒以内」に各車輪に伝達すると述べている。

さらに、「電気モーターのパワーとトルクは非常に精密に制御できるため、アクセルペダルから指示される負荷要求を、従来の駆動システムでは達成不可能なレベルのダイナミクスで実現できる」とのこと。

プロトタイプでは、高度に統合された新しい制御システムのテストも行われている。走行状態を常時監視するとともに、「ドライバーの希望」を汲み取り、各車輪への理想的なパワー伝達を決定すると言われている。

BMWは、「将来の高性能モデルが、過去50年にわたりBMW Mの自動車を比類のないものにしてきた、リニアな駆動力と横方向のダイナミクスを特徴とし、限界まで制御可能なハンドリングを実現するためには、この詳細な作業が極めて重要」と述べている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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