マセラティ初のEV 充電中の姿を激写 次期グラントゥーリズモ・フォルゴーレ

公開 : 2022.08.18 18:25

マセラティ初のEVとなるグラントゥーリズモ・フォルゴーレのプロトタイプが、米国で目撃されました。次世代ラインナップの電動フラッグシップモデルとなります。

マセラティの次世代フラッグシップ

マセラティ初のEV、「グラントゥーリズモ・フォルゴーレ」のプロトタイプが米国で目撃された。正式デビューを前に、そのデザインがカメラに捉えられた。

AUTOCARに寄せられた画像には、グラントゥーリズモ・フォルゴーレがカリフォルニア州の道路脇で充電している様子が写っている。

米国で目撃されたマセラティ・グラントゥーリズモ・フォルゴーレのプロトタイプ
米国で目撃されたマセラティ・グラントゥーリズモ・フォルゴーレのプロトタイプ    AUTOCAR

デザインは従来のグラントゥーリズモを進化させたもので、電動パワートレインを匂わせる要素はほとんど見られない。したがって、中身が変わっても外観はほぼ同じものになるだろう。

マセラティは今年4月、ローマ市内を走行するグラントゥーリズモ・フォルゴーレの公式画像を公開している。

一方、次期グラントゥーリズモにはEVと並んでICE仕様も登場する予定。パワートレインの詳細については口を閉ざしているが、MC20グレカーレ・トロフェオの上位モデルに搭載されているネットゥーノV6エンジンが、最も可能性が高いと考えられている。

また、ギブリレヴァンテに続いてハイブリッド・システムも導入する予定だが、モデルの位置づけから、マイルドハイブリッドの2.0L 4気筒ガソリンエンジンが選ばれる可能性は低い。グラントゥーリズモでは、V6をハイブリッド化するものと思われる。

マセラティ独自のモーターサウンド

EVのグラントゥーリズモ・フォルゴーレについては、電動パワートレインのサウンドを予告した短い動画が公開されている。詳細は未確認だが、次世代のグラントゥーリズモシリーズの中で最もパワフルなモデルになることは間違いないだろう。

マセラティはすでに、グレカーレのEV仕様に105kWhバッテリーを搭載し、最大トルク81.5kg-mを発揮することを明らかにしている。0-100km/h加速は約4.5秒、航続距離560km以上になると予想され、グラントゥーリズモではこれを上回る性能を実現するはずだ。

米国で目撃されたマセラティ・グラントゥーリズモ・フォルゴーレのプロトタイプ
米国で目撃されたマセラティ・グラントゥーリズモ・フォルゴーレのプロトタイプ    AUTOCAR

マセラティは、EVのパワートレインが「従来の内燃機関を搭載したすべてのマセラティ車の特徴である、独特のサウンド」を持つよう開発に取り組んでいるという。しかし、V6やV8エンジンの音を人工的に再現する可能性は低いと思われる。

EVのグラントゥーリズモとグレカーレは2023年に発売される予定だが、これに続く第3のEVとしてグランカブリオが登場する可能性がある。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事