ケーニグセグ初の市販ハイパーカー、現代に復活 新型CC850公開 50台限定生産
公開 : 2022.08.22 18:05
スウェーデンのケーニグセグは、初代CC8Sへのオマージュとして新型CC850を発表しました。車重1385kgのボディに最高出力1385psの5.0L V8を搭載します。
市販車デビューから20周年を記念して
スウェーデンのハイパーカーメーカー、ケーニグセグは、同社初の市販車発売から20周年を記念して、新型CC850を発表した。デビュー作であるCC8Sをベースに、「究極のドライバーズカー」へと徹底的に再構築し、生まれ変わらせたモデルである。
最近のモデルであるジェスコ、ジェメラ、レゲーラとメカニカル面での共通点が多く、スタイリングとしては、2002年に発売されたCC8Sと新モデルのデザイン要素を融合させている。
ケーニグセグのトレードマークである円形のブレーキランプクラスター、ダイヤル型ホイール、独自のドア開閉機構「シンクロヘリックス」など、デビュー作から引き継がれた特徴もある。
インテリアも同様で、オープンゲートのシフトレバー、機能を省いたアナログメータークラスター、むき出しのカーボンファイバーなど、初期のケーニグセグ車に倣ったミニマムなレイアウトが採用されている。
出力重量比1:1? 最新V8エンジン搭載
しかし、中身はまったくの別物だ。最新の5.0L V8ツインターボを搭載し、最高出力1385psと最大トルク141kg-mを発揮。このエンジンはドライサンプ式で、過酷な走行状況下でのオイル供給を最適化し、合成燃料での走行も可能であるという。
ケーニグセグによれば、フライホイールを使用しないため、「最もレスポンスが良く、高速回転が可能なエンジン」になっているとのこと。最高回転数は8500rpmで、「別世界のような、比類のない聴覚的体験」を得られるとしている。
カーボンモノコックを中心に、カーボン/ケブラー製ボディパネルとアルミニウム製ハニカム燃料タンクで構成されたCC850の車重はわずか1385kgで、ブガッティ・シロンより500kg以上軽い。
ケーニグセグはCC850について、「ジェスコの持つラップレコードや最高速度記録を更新するために作られたのではなく、ドライバーに最高レベルの満足と喜びを提供するために作られた」と述べている。
そのため、6速MTのレシオを調整することでドライブモードに応じて異なる性能を実現する「エンゲージシフトシステム」を新たに採用した。このようなシステムの採用は世界初だという。また、リラックスした走りが可能な9速ATも設定されている。
今回の記念日は、偶然にもカリスマ的創業者であるクリスチャン・フォン・ケーニグセグの50歳の誕生日とほぼ同時期であるため、CC850はこれにちなんで50台が生産される予定だ。
発売日や価格は不明だが、右ハンドルと左ハンドルの両仕様に対応しているようだ。