フェラーリ・ローマに「スパイダー」導入か プロトタイプ発見 2023年発売の可能性

公開 : 2022.09.09 18:05

フェラーリは、ローマのコンバーチブル仕様を開発しているようです。そのプロトタイプが欧州で初めて目撃されました。重量増や剛性低下をどう克服するのか注目したいところです。

ローマ・スパイダー登場? プロトタイプ発見

フェラーリ・ローマにコンバーチブル仕様が導入されるようだ。そのプロトタイプと思われる車両が欧州で目撃されている。

ルーフラインとリアデッキを除けば、スタイリングは既存のクーペとほとんど変わらないように見える。パワートレインは、同じ620psの3.9LツインターボV8エンジンと8速DCTを搭載すると思われる。

フェラーリ・ローマのコンバーチブル仕様と思われるプロトタイプ
フェラーリ・ローマのコンバーチブル仕様と思われるプロトタイプ    AUTOCAR

しかし、格納式ルーフ機構によってもたらされる重量増と、剛性低下を補うために必要なシャシーのブレース追加により、クーペと比較してパフォーマンスとダイナミクスが若干低下する可能性が高い。

ポルトフィーノや以前のカリフォルニアのように、(比較的軽量なファブリックではなく)メタルのトップが選ばれた場合、重量ペナルティは特に顕著になるだろう。実際、ポルトフィーノは最近のフェラーリのなかでもダイナミクスに欠けるモデルだったが、改良後のポルトフィーノMでは大幅に改善されている。

現行モデルのローマは、現在販売されているグランドツアラーのなかではトップレベルの1台である。しかし、コンバーチブル仕様が導入されると、より高価なポートフィノMの販売をカニバリゼーションする可能性もある。

「ローマ・スパイダー」の発売は、2023年になるだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ愛知在住。幼少期から乗り物好き。住宅営業や記事編集者といった職を経て、フリーランスとして自動車メディアで記事を書くことに。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。

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