スバル・クロストレック登場 新クロスオーバーSUV、XVからどう進化? 比較

公開 : 2022.09.15 14:25

XVの後継となるスバル・クロストレックが発表されました。デザインやアイサイトなど、XVからの進化を解説します。

XVがクロストレックへ サイズ感は?

2022年9月15日にワールドプレミアとなったスバルの新型クロスオーバーSUVのクロストレック。

いうまでもなくスバルXVの後継車種ということになるが、果たしてどんなところが変わっているのだろうか?

スバル・クロストレックはXVの後継モデルとなる。
スバル・クロストレックはXVの後継モデルとなる。    スバル

発表された情報からチェックしてみたい。

まず最も大きく変わったのがその車名だろう。

実は従来型のスバルXVも北米市場ではクロストレックという車名で販売されており、今回グローバルネームとして全世界でこちらの名前に集約されたということになる。

ちなみに車名の由来は「クロスオーバー」と「トレッキング」を組み合わせた造語であり、SUVらしい頼もしさと身軽で躍動的なイメージをあわせ持つものとなった。

エクステリアは一目でXVの後継車種であることが分かるデザインテイストを踏襲しながらも、より立体感を感じさせる大型ヘキサゴングリルの採用やスピード感のあるフェンダーやプロテクターの形状を採用。

またグリルやクラッディング、リアランプをボディに嵌合させることで、かしめたような立体的な造形とし、頼もしさとラギッドな美しさを表現した。

ボディサイズはほぼ従来型を踏襲しており、全長が5mm短くなり、全高が5mm高まった(従来型「アドバンスグレード」との比較)だけと、フルモデルチェンジを重ねるごとに肥大化が顕著な現代に置いて稀有な存在となっている。

プラットフォームは従来型でも高い評価を集めていたスバルグローバルプラットフォームを継続採用しつつ、レヴォーグWRX S4でも採用済のフルインナーフレーム構造を新たに採用。

ボディのさらなる高剛性化と軽量化を実現し、サスペンション取りつけ部の剛性向上など最新の知見や技術を盛り込むことで、従来型を上まわる高いレベルの動的質感を手に入れている。

パワートレインは電動化 応答性向上

新型クロストレックの心臓部には2L DOHCの直噴+モーターを備えたeボクサーを搭載。詳細スペックは明らかとなっていないが、従来型に搭載されていた水平対向4気筒エンジンのFB20型にモーターをプラスしたものを改良したものが継続搭載されていると思われる。

一方、従来型に設定されていた1.6Lガソリンモデルや、過去にラインナップされていた2Lガソリンモデルは設定されないようで、新型クロストレックは全車モーターを備える電動パワートレインを搭載するモデルとなった。

スバル・クロストレックは2.0L eボクサーを搭載。
スバル・クロストレックは2.0L eボクサーを搭載。    スバル

組み合わされるトランスミッションは従来型と同じくリニアトロニック、駆動方式は常時前輪駆動のAWDとなる点は変わりないが、エンジンやトランスミッションにも振動や騒音を低減する改良が施されているということで、より快適性の高いドライブを楽しむことができそうだ。

また細かなところでは電動パワーステアリングに応答遅れが少ないスポーティで上質なステアリングフィールを実現する、2ピニオン電動パワーステアリングを採用。

ドライバーのステアリング操作軸をモーターアシスト軸から分離した構造とし、操舵初期のフリクションを低減することで、リニアで滑らかなトルク伝達を可能としたほか、ブレーキブースターには優れた昇圧性能を持つ電動ブレーキブースターを採用。

これにより、プリクラッシュブレーキで急な飛び出しなどへの応答性が向上したほか、全車速追従機能付クルーズコントロール使用時の、急な先行車の割り込みなどに対する素早い減速も実現するなど、応答性だけでなく安全性の向上にも寄与している。

記事に関わった人々

  • 執筆

    小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。

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