メルセデス・ベンツCクラス/Eクラス/CLSクラスなど リコール届出 クーラントポンプ不具合

公開 : 2022.09.15 05:25

メルセデス・ベンツ日本は、メルセデス・ベンツC 220dなどディーゼルエンジンモデル8機種のリコールを届け出ました。

クーラントポンプの不具合

メルセデス・ベンツ日本は、2022年9月14日付で、メルセデス・ベンツC 220d、CLS 220dなどディーゼルエンジンモデル8機種(2018年4月16日~2022年6月8日輸入)計8229台のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。

国土交通省によると、ディーゼルエンジンに搭載されているクーラントポンプにおいて、軸受けシールの設計が不適切なため、作動の制御がおこなわれている負圧回路へ冷却水が浸入し、負圧回路の関連部品が作動不良を起こすことがある。

メルセデス・ベンツE 220dステーションワゴンの一部機種が対象
メルセデス・ベンツE 220dステーションワゴンの一部機種が対象

そのため、エンジン警告灯(MIL)が点灯する、出力が低下する、ブレーキ倍力装置の機能が低下するなどの不具合が発生。

排気ガスの再循環装置(EGR)制御用の電磁バルブに作動不良が発生した場合においては、MIL点灯とともに排ガスが悪化。さらに短絡が発生すると発熱して周囲を溶損させることで、最悪の場合、火災に至るおそれがあるという。

改善策として、全車両、EGR制御用の電磁バルブを新品に交換し、エンジンコントロールユニットの制御プログラムを対策プログラムに書き換える。

また、負圧回路の点検をおこない冷却水やエンジンオイルが浸入している関連部品は新品に交換する。

ドイツ本社からの情報、および市場からの情報によりリコール届出となった。

同様の不具合は11件確認されている。なお、この不具合による事故の発生は確認されていない。

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