実現できる? ナンバー付きのル・マンハイパーカー バイコレスが製作
公開 : 2022.09.20 18:05 更新 : 2023.01.17 16:35
ドイツのレーシングチームであるバイコレスは、WEC参戦予定のハイパーカーの公道向け市販モデル「ヴァンウォール・バンダーベル1000」を公開しました。最高出力1000psを発揮するとのこと。
LMHにナンバープレート
ドイツのレースチーム、バイコレスが製作した新型ル・マンハイパーカー(LMH)、ヴァンウォール・バンダーベル1000に、公道可能な市販バージョンが登場することになった。
バイコレス本部の前で撮影された写真では、レース仕様の大型テールフィンやリアウイングがないのが確認できる。これは歩行者安全規制などに対応するためと思われる。
バイコレスは、世界耐久選手権(WEC)で「ヴァンウォール」の名前を使用する予定だが、かつて存在した英国のF1コンストラクターとは無関係である。
新型バンダーベル1000の性能に関する詳細はまだ不明だが、ル・マンハイパーカー(LMH)の規定では、最高出力680psと最低重量1030kgに制限されている。
車重1000kg、最高出力1000ps?
車名の「1000」は、1000kgの車重を持ちながら、ギブソンV8エンジンのハイブリッドシステムから1000psを発生するロードカーを意味すると言われている。
驚くべき数値だが、アストン マーティンも最高出力1000psのヴァルキリーのLMH投入を計画していた(中止)ことから、決して不可能ではないようだ。
バイコレスは、2022年4月にサーキットテストを開始し、来年からWECでバンダーベル1000を投入する予定である。
LMHのエントリーとして承認されるには、市販車メーカーであることを証明する必要がある。2022年シーズンのWECへの参戦申請は、提出した書類に問題があったため却下された。