過去最多 2023年F1カレンダー発表 24レース開催決定、ラスベガスGPも追加

公開 : 2022.09.21 18:45

FIAは2023年のF1カレンダーを公開。カタールGPや中国GPの復活のほか、ラスベガスGPの追加により、過去最多となる24レースの開催が決定しました。日本GPは9月24日です。

過去最多24レースのワケは「世界的な人気」

FIAは、2023年シーズンのF1カレンダーを公開した。F1の世界的な人気上昇に乗じるべく、3月5日から11月24日までの間に合計24レースを開催する。これは、2021年と2022年の21レースを上回る過去最多の開催数である。

この冬、サッカーのFIFAワールドカップが開催されるカタールでGPが復活。中国も、新型コロナウイルス感染症による3シーズンの中断を経て復活する。そして、1984年以来初めてラスベガスGPが追加され、米国では1シーズンで3回ものレースが繰り広げられることになる。

FIAのベン・スレイエム会長は、F1の人気上昇に伴いレース開催数を追加したとしている。
FIAのベン・スレイエム会長は、F1の人気上昇に伴いレース開催数を追加したとしている。

FIA会長のモハメド・ベン・スレイエムは、次のように述べた。

「2023年のFIA F1世界選手権で24レースが開催されることは、このスポーツが世界的な規模で成長し、魅力を増していることの証です。新しい開催地の追加と伝統的なイベントの継続により、FIAがF1を健全に管理していることを示せるでしょう。2022年レギュレーションによって生まれた新しい時代のエキサイティングなレースを、2023年にはより多くのファンに届けることができることを嬉しく思います」

「2023年のF1カレンダーを策定するにあたり、権威あるル・マン24時間レースの開催時期にも留意しています」

ル・マンに関するコメントは、FIA世界耐久選手権にフェラーリを含む多くの新規メーカーが参入していることを受けてのものだ。

しかし、ベン・スレイエム会長は、わずか9か月間に世界各地で24レースを開催することによるチームの負担については言及しなかった。近年、レース開催数が増加するにつれて、スタッフの福利厚生が懸念されている。

2023年FIAフォーミュラ1世界選手権カレンダー

3月5日:バーレーンGP(サヒール)
3月19日:サウジアラビアGP(ジェッダ)
4月2日:オーストラリアGP(メルボルン)
4月16日:中国GP(上海)
4月30日:アゼルバイジャンGP(バクー)
5月7日:マイアミGP(米フロリダ州マイアミ)
5月21日:エミリア・ロマーニャGP(イタリア・イモラ)
5月28日:モナコGP(モンテカルロ)
6月4日 :スペインGP(バルセロナ)
6月18日:カナダGP(モントリオール
7月2日:オーストリアGP(スピルバーグ)
7月9日:英国GP(シルバーストン)
7月23日:ハンガリーGP(モジョロード)
7月30日:ベルギーGP(スパ・フランコルシャン)
8月27日:オランダGP(ザントフォールト)
9月3日:イタリアGP(モンツァ)
9月17日:シンガポールGP(マリーナ・ベイ)
9月24日:日本GP(鈴鹿)
10月8日:カタールGP(ロサイル)
10月22日:米国GP(テキサス州オースティン)
10月29日:メキシコ・シティGP(メキシコ)
11月5日:サンパウロGP(ブラジル)
11月18日:ラスベガスGP(米ネバダ州)
11月24日:アブダビGP(アラブ首長国連邦ヤス・マリーナ)

記事に関わった人々

  • 執筆

    クリス・カルマー

    Kris Culmer

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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