トヨタ、ロシアでの生産事業を終了 「トヨタが目指す製品づくりができない」と判断
公開 : 2022.09.24 13:15
トヨタとトヨタ・モーター・ヨーロッパ(TME)は、ロシアでの生産事業を終了すると発表しました。
部品調達不能がつづく
トヨタとトヨタ・モーター・ヨーロッパ(TME)は、ロシアにおける生産拠点であるロシアトヨタ有限会社サンクトペテルブルク工場(TMR-SP)での生産事業を終了すると発表した。
TMR-SPは2022年3月4日、部品調達ができなくなり操業を停止。その後もトヨタは、稼働再開に向けて生産ラインの保全を日々実施するなど準備を継続してきた。
しかし、半年が経過しても生産再開の可能性は見い出せず、このままではトヨタが目指す製品づくりができないこと、また、現在の状況が続けばともに良いクルマづくりを目指してきたロシアの従業員に対して十分な支援ができなくなることから、ロシアでの生産活動を終了すること以外に選択肢がないと判断したという。
TMR-SPは、生産終了に向けた手続きを開始。従業員に対しては、最大限の支援を提供する計画という。
モスクワの拠点は規模を縮小したうえで再編成し、ロシアのトヨタ、レクサスのユーザーに対し、安全と安心を確保するための体制を維持する。