2022年版 予算度外視で考える超高級車 ベスト10 世界一のラグジュアリー

公開 : 2022.10.02 18:05

お金に糸目をつけないとしたら、高級車の頂点に立つのはどれか。現在販売されているものの中から、最高のラグジュアリーカー10台をピックアップします。

現代の超高級車ベスト10

今回は、世界で最もラグジュアリーな四輪車を取り上げる。超希少で、超高価、超豪華なものだけが選ばれている。

どれも一戸建ての住宅が小さく見えるほどの大型セダンばかりだが、SUVもいくつかランクインしている。高級感や快適性、そしてステータスの面で妥協したくないなら、ここに挙げる10台のうちどれか1つをおすすめしたい。

高級感や快適性、ステータス性に妥協しない10台の高級車を紹介。
高級感や快適性、ステータス性に妥協しない10台の高級車を紹介。

当然ながら、販売価格は一般的な庶民の金銭感覚からかけ離れたものになっている。また、自分でハンドルを握るのではなく、お抱えの運転手に運転してもらうオーナーもいるだろう。いろいろな意味で、夢のようなクルマたちである。

1. ロールス・ロイスファントム

高級車を語る上で、英国の自動車メーカーを無視することは出来ない。現在、最も壮大で偉大な高級車は、2017年に登場したロールス・ロイス・ファントムである。世界のどこへ行っても、異論は少ないはず。

ファントムのオーナーは、このクルマが象徴するステータス性と、移動の際に味わう比類のない快適性を愛していることだろう。そして、多くの人が知ることはないが、最新のファントムは運転する喜びもまた格別なのだ。ランフラットタイヤを装着しているにもかかわらず、この上なく快適で、唯一無二の乗り心地はもちろん後部座席でも味わうことができる。

1. ロールス・ロイス・ファントム
1. ロールス・ロイス・ファントム

また、ハンドリングの正確さと感触も驚くべきものである。車体は巨大だが、一般道での運転は意外にも容易に感じられる。V12エンジンの洗練性と柔軟性、そしてスロットルペダルを踏み込んだ際の力強さにも注目したい。

3トン近い重量を持つリムジンだが、0-160km/h発進加速と48-113km/h中間加速は、前モデルのフォード・フォーカスRSよりも速い。そのエンジニアリングの完全性には、ただただ息を呑むばかりである。

2. ロールス・ロイス・ゴースト

2009年に登場したゴーストは、ロールス・ロイスにとって一線を画す存在だった。年間生産台数を数百台から数千台へと引き上げる変革の始まりである。

2代目となった今、ゴーストはさらに大きく進化している。基本的な構造はかつてBMW 7シリーズのものを流用していたが、現在はカリナンやファントムと同じ「アーキテクチャー・オブ・ラグジュアリー」プラットフォームを採用している。

2. ロールス・ロイス・ゴースト
2. ロールス・ロイス・ゴースト

また、フロントサスペンションにはロールス・ロイスのマスダンパー、リアアクスルにはアクティブアンチロールバーが装備され、いずれも乗り心地をこれまで以上に高め、ファントムのそれに近づけている。

しかし、ファントムが後部座席に座るクルマであるのに対し、ゴーストは裕福なドライバーのためのクルマとして設計されており、そのキャラクターは動力性能にも表れている。ゴーストは、ファントムよりもコンパクトなプロポーションのためか、張りのある乗り心地と機敏な動きが特徴で、交通量の多い街中でも日常的に運転することができる。

しかし、ロールス・ロイスの新しいデザインアプローチ「ポスト・オピュレンス(脱贅沢)」を採用したこともあり、室内空間やラグジュアリーな雰囲気、そして質感という点ではファントムに及ばない。新古典主義的な移動要塞でありながら、使い勝手の良いクルマである。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ愛知在住。幼少期から乗り物好き。住宅営業や記事編集者といった職を経て、フリーランスとして自動車メディアで記事を書くことに。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。

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