改良新型ダイハツ・タント発売 タフな「ファンクロス」新設定 人気の「カスタム」/内外装/価格を解説

公開 : 2022.10.03 10:30

ダイハツはタントを改良。新グレード「ファンクロス」や人気の「カスタム」の内外装、装備、価格を解説します。

タント改良新型に ファンクロスを新設定

執筆:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

10月3日、ダイハツは軽乗用車の「タント」および「タント・カスタム」を改良、また新たに「タント・ファンクロス」を設定して発売した。

タントは、いわゆる「スーパーハイト系」ワゴンのルーツ的存在のモデルだ。

新設定されるタント・ファンクロス。アウトドアシーンに馴染むデザインが特徴。
新設定されるタント・ファンクロス。アウトドアシーンに馴染むデザインが特徴。    ダイハツ

初代は2003年に発表され、その後もフルモデルチェンジのたびに軽自動車初となるピラーインドア「ミラクルオープンドア」や、両側パワースライドドアを採用するなど、多くのユーザーから好評を集めている、ダイハツの基幹モデルだ。

現行型は2019年に発表された4代目で、ダイハツの新世代クルマづくり「DNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」の第1弾として、良品廉価な商品として発売された。

前述のように、タントの登場以降、スズキからはパレット(その後、スペーシアに世代交代)、ホンダからはNボックス三菱からはeKスペース(およびeKクロススペース)、そして日産からはデイズ・ルークス(現行型はルークス)と、現在、軽自動車を生産しているメーカーは、すべてスーパーハイト系のワゴンを設定し、そのほとんどが各社で最も売れている軽自動車となっている。

しかも、ここ数年は登録車も含めた販売ランキングでトップに座り続けているのは、ホンダNボックスだ。

その牙城に迫るべく、ダイハツはタントの改良をおこない、新たなバリエーションとなるタント・ファンクロス(以下、ファンクロス)を導入した。

では、ファンクロスを中心に、改良されたタントの概要を紹介していこう。

個性際立つ外観 ファンクロスとカスタム

ファンクロスの「クロス」は、クロスオーバーに由来している。

したがって、そのエクステリアは、アウトドアシーンに調和する、アクティブ感とタフさを表現したスタイルとされている。

人気グレードのタント・カスタムもより迫力あるデザインに。
人気グレードのタント・カスタムもより迫力あるデザインに。    ダイハツ

具体的には、ユニークな形状のヘッドランプ、タフさを表現したフロントグリルやバンパーは専用のデザインだ。

とくに前後のバンパーは、ボディカラーだけでなくブラックも用いて力強さも感じさせ、また下部はアンダーガード風のデザインとされて、クロスオーバーSUV的なテイストを強めている。

ボディサイドには幅広のブラックモールも装着され、バンパー下部のアンダーガード風部分とデザインが揃えられている。

また、レジャーシーンで活躍しそうなルーフレールも装備されており、エクステリアはきわめてアクティブ感にあふれている。

タント・カスタムも、上質で迫力あるスタイルに進化した。

エンジンフード、フロントフェンダー、ヘッドランプ、フロントバンパーなどのフロントまわりを中心に、立体感と車両のワイド感を強調したエクステリアとされている。

ボディカラーには、新色が追加された。

タントでは、サンドベージュメタリック、2トーンカラーのホワイト×アイスグリーンとホワイト×サンドベージュメタリックを新設定し、ライトカラーで親しいイメージを強化した。

タント・カスタムでは、クールバイオレットクリスタルシャインとクロムグレーメタリックを新設定し、上質な印象を強化している(一部オプション)。

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