メルセデス・ベンツGLC 英国価格は約840万円から 人気SUV、2代目へ
公開 : 2022.10.03 18:45
メルセデス・ベンツの主力SUV、GLCが2代目へフルモデルチェンジ。英国仕様の詳細が発表されました。PHEVと48Vマイルドハイブリッドが用意され、最新の車載システムや運転支援システムを装備します。
人気SUVが2代目へ
2代目となる新型メルセデス・ベンツGLCの英国向けの価格と仕様詳細が明らかになった。価格はエントリーモデルで5万1855ポンド(約840万円)から、マイルドハイブリッドの最上級モデルで7万2210ポンド(約1170万円)からとなっている。
新型GLCはボディサイズがわずかに大きくなったほか、インテリアの改善、新しいパワートレインが採用され、主力SUVとしての競争力を高めた。英国では、3種類のマイルドハイブリッドと2種類のPHEVが導入されている。
スポーティ仕様のAMGラインでは、スポーツサスペンション、スポーツシート、高解像度のデュアルスクリーンなどを装備。上級仕様のAMGライン・プレミアムプラスには、ヘッドアップディスプレイ、インテリジェントヘッドライト、ブラックレザーシートなどを標準装備する。
メルセデス・ベンツは、2015年に初代GLCを発売して以来、世界販売台数を約200万台に伸ばしてきた。同社で最も好調な市販モデルの1つとなっている。
パワートレインや構造の大部分を共有する最新のCクラスとともに開発された2代目GLC(X254型)は、メルセデス最新のMRAプラットフォームを採用。オプションの後輪操舵や最新世代の運転支援システムなど、さまざまな新機能の基礎となるものだ。
また、GLCクーペは2023年に発売予定。
正常進化したデザイン
スタイリングは、先代から大きく離れることなく、滑らかな表面加工とディテールの変更で正常進化的な外観となっている。
フロントグリルは大型化し、より目立つようになったスリーポインテッドスター(メルセデスのエンブレム)を備えている。ヘッドライト(オプションでデジタルライト機能付き)も形状が変更され、バンパーは以前より重厚な印象を与えるようになった。
リアエンドでは、テールゲートのワイド感を強調するために、テールランプが中央でトリムエレメントによって結合されている。ホイールは標準の18インチから、オプションの20インチまで用意される。
全長は先代より60mm長い4716mm、全幅は21mm狭い2075mm、全高は4mm低い1650mm、ホイールベースは15mm長い2888mmとなっている。また、中国市場向けにロングホイールベースモデルも計画されているが、そのサイズはまだ明らかにされていない。
強力なハイブリッドシステム
英国では当初、6種類のモデルが販売され、全車四輪駆動の「4マチック」となる予定。
まず、「GLC 200」と「GLC 300」には、2.0Lターボガソリンエンジン(M254)のマイルドハイブリッドが搭載され、それぞれ最高出力204psと259psを発生。48Vの統合スターターモーターにより23psの追加出力を得る。
「GLC 220d」には、2.0Lターボディーゼルエンジン(OM654M)のマイルドハイブリッドが搭載され、最高出力197psを発生させる。
また、新たに3種類のPHEVモデルも導入される。
「GLC 300e」と「GLC 400e」は、前述の200と300をベースに、2.0Lターボガソリンエンジンを搭載。これに出力136psの電気モーターを組み合わせ、それぞれの合計出力は312psと380psとなる。
「GLC 300de」は、220dと同じ2.0Lターボディーゼルに電気モーターを組み合わせ、合計出力334psを発生する。
電気のみでの走行可能距離は、GLC 300eおよびGLC 400eで105~120km、GLC 300deで101~117kmとされている。充電はACシステムで最大11kW、DCシステムで最大60kWに対応し、後者であれば30分未満でフル充電が可能とのこと。