過激な「R」日本へ! アルピーヌA110 R、11月下旬に受注開始 スペック/内装を解説

公開 : 2022.10.05 07:06  更新 : 2022.10.05 09:06

アルピーヌが、新グレード「A110 R」を発表。日本導入についてご案内します。実車の写真とともに解説しましょう。オコンも登場!

カタログモデルとして登場

執筆:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

10月4日、アルピーヌ日本法人が、「A110 R」の日本導入を発表した。11月下旬から受注を開始する。

アルピーヌA110は、1960年代にラリーなどで活躍した同名のスポーツカーをオマージュしたモデル。ルノーがアルピーヌ・ブランドを復活して、2017年に発表したスポーツカーだ。

A110シリーズに、新グレード「A110 R」が加わった。
A110シリーズに、新グレード「A110 R」が加わった。    アルピーヌ・ジャポン

日本では2018年から発売され、2022年の一部改良でシリーズ体系が変更された。

今回発表された「A110 R」は、軽量なアルピーヌA110の車体をさらに軽量化し、専用シャシーにより走りの性能を劇的に向上。ラインナップ中で最もラディカル(過激)なモデルだ。

とはいえ、クローズドコースでその刺激的な走りが味わえる一方、一般道でもドライビング プレジャーを得られるよう設計されている。

日本でお披露目されたA110 Rのボディカラーは、アルピーヌF1チームの今シーズン用マシン、A522と同じレーシング マットブルーにペイントされていた。

A110、A110 GT、A110 SというA110シリーズに新たに加えられたA110 Rは、ほかのモデルと同様にカタログモデルとして販売される。なお、日本仕様のA110 Rの車両価格は、後日発表される予定だ。

では、パフォーマンスを追求したラディカルな1台、アルピーヌA110 Rの概要を紹介していこう。

車重1082kg カーボンを大胆に

数値はすべて欧州仕様

A110 Rは、カーボンボンネット、カーボンエンジンカバー、フルカーボンホイール、専用カーボンシートなど、軽さと強度に優れたカーボン(CFRP)を用いてさらなる軽量化を図った。

A110シリーズの高性能バージョン、「A110 S(1120kg)」よりも軽量な、1082kgという車両重量に仕上がっている。

アルピーヌA110 R
アルピーヌA110 R    アルピーヌ・ジャポン

パワーウェイトレシオを3.6kg/psにまで抑えたことにより、0-1000m加速はわずか21.9秒という、カテゴリー内でトップのパフォーマンスを誇る。

また、空気抵抗を減らしつつ強力なダウンフォースを生み出すようにエアロダイナミクスを強化。F1マシンの開発に使用される風洞実験技術や設備により、新たに設計されたスワンネックマウントのリアスポイラー、フラットアンダーフロア、ディフューザー、そしてフルカーボンホイールが、コーナーや高速走行時の安定性を高めている。

A110 Sのエアロキットよりもさらにダウンフォースが強化され、トップスピードの向上や、高速コーナーでより優れた安定性を実現。空気抵抗を5%削減し、トップスピードはA110シリーズで最高の285km/hに到達した。フロントのリップスポイラーはフロントのダウンフォースを14kg増加している。

フロントまわりでは、カーボン製のボンネットには2つのエアインテークが装備されており、より強力なエアロダイナミクスと、よりラディカルなデザインを両立。

リアまわりでひときわ目を引くのは、すべてがカーボン製となったリアウインドウだ。エンジンルームを覆う形状で、その中心部には3つ目のストップライトを設けた。また、エンジンに空気を送り込む2つのエアインテークバルブが配置され、アルピーヌブランドのアイコンである「スノーフレーク」が描かれている。

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    AUTOCAR JAPAN

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    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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