内燃スポーツカー75年の歴史に幕 ジャガーFタイプ 最終モデル登場

公開 : 2022.10.11 13:05

ジャガーFタイプの最終モデルとして「Fタイプ75」が登場。2023年に生産を終了し、同社の内燃機関スポーツカーの75年の歴史に幕を下ろします。

Fタイプ、2023年生産終了

来年末に生産を終了するジャガーFタイプの最終モデル「Fタイプ75」が発表された。75年にわたるジャガーの内燃機関搭載スポーツカーの歴史に幕を下ろす。

現行世代のFタイプは、ジャガーXKの後継モデルとして2013年に登場。最高出力300psの2.0L 4気筒、または450psと575psの2種類の5.0L V8スーパーチャージャーを搭載している。

ジャガーFタイプ75
ジャガーFタイプ75    ジャガー

今回の「Fタイプ75」は、V8モデルに設定される。標準とは異なる特別装備が用意され、記念バッジ、グロスブラックホイール、ウィンザーレザー・パフォーマンスシートなどを装備。また、特別カラーのジオラ・グリーンも選択可能だ。

ダブルウィッシュボーン・サスペンションを採用し、タイヤは専用開発のピレリPゼロを履く。

高性能のFタイプRでは、最高出力575psと最大トルク71kg-mを発揮し、AWDシステムの助けも借りて0-97km/h加速を3.5秒で駆け抜ける。最高速度は300km/hに制限されている。

Fタイプ75は2023年1月に納車が開始される予定。価格はエントリーモデルのクーペが7万8330ポンド(約1260万円)から、最上位のRコンバーチブルが10万8065ポンド(約1740万円)となる。「75」のバッジがつかない標準の4気筒モデルは、6万2235ポンド(約1000万円)から。

Fタイプの生産終了後、ジャガーのラインナップは、FペイスEペイス、XF、XEの4車種となる。2025年には、新しいプラットフォームをベースとする電動クロスオーバーが3車種登場する予定。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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