ルノー傘下のダチア 無骨でシンプルなブランドイメージへ デザイン一新

公開 : 2022.10.20 18:05

ルーマニアの自動車メーカー、ダチアは、ブランドイメージの若返りを目指してエンブレムや外観デザインを一新。シンプルでタフな設計思想に基づき、リーズナブルなラインナップを充実させています。

ミニマル&タフ 手頃なラインナップ

ルノー傘下の自動車メーカー、ダチアは、ブランド・アイデンティティと各モデルのデザインを全面的に見直し、イメージの一新を図っている。10月17日に開幕したパリ・モーターショー2022では、「新たな始まり」を告げるモデルの数々が披露された。

ダチアはルーマニアにルーツを持つ会社で、欧州ではリーズナブルな乗用車ブランドとして親しまれている。昨年、新しいロゴとエンブレムを発表し、サンデロやダスターといった主力モデルにも次々と改良を加え、最近では7人乗りMPVの新型ジョガーをデビューさせるなど、ブランドの若返りに取り組んでいる。

ダチアが新たに発売した7人乗りのMPV「ジョガー」
ダチアが新たに発売した7人乗りのMPV「ジョガー」    AUTOCAR

新しいデザインの特徴の1つとして、「DC」ロゴのモチーフを中心とするフロントグリルがある。ミニマルでありながら、タフな印象を与えるものだ。また、リアエンドとステアリングホイールにブランド名の「DACIA」が添えられる。ルーフレールやスキッドプレートもマットグレーに変更された。

ダチアのエントリーモデル、サンデロは1万3959ポンド(約230万円)からと、ラインナップの基本価格に変更はないという。

ダチアは、新しいデザインは自社の「リニューアル」の一環であるとし、「すべてを変えましたが、ブランドの本質に変わりはありません。新しいアイデンティティは、単なるデザインの変更にとどまらず、ダチアの価値観に基づき、未来へのコミットメントを体現しています」と述べている。

ダチアのプロダクト・パフォーマンス・ディレクターであるリオネル・ジャイレットは、次のように語っている。

「ダチアは時代とともに変化し、そのブランドイメージも変化しています。そして、お客様の期待に応えるために、それぞれの商品の根幹をより強固なものにしています」

「新しいビジュアル・アイデンティティは、こうしたメッセージを伝え、ブランドをより魅力的なものにするでしょう。ダチアにとって、新しい始まりとなります」

2023年には、トヨタRAV4と同クラスの新型SUV、ビッグスターが発売される予定だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事