盗難被害レクサスLC エアタグ使って2時間で発見! 純正アプリより役立つ? エアタグの有効性を検証
公開 : 2022.10.20 17:05 更新 : 2023.03.31 09:34
盗難被害にあったレクサスLC。エアタグとGPSを使用して追跡開始から2時間で発見。エアタグの有効性を検証します。
「まさか自分のクルマが盗難被害に」
群馬県在住のブッタさんは今年8月上旬に認定中古車のレクサスLCを購入。その1か月後に盗まれてしまった。
ブッタさんのLCにはAirTag(エアタグ)と移動検知式GPSが取り付けられていた。
そのおかげで、盗まれてから約2時間後に千葉県野田市にて警察が発見。ブッタさんもその後、現場に到着し車両を確認することができた。
エアタグを盗難防止のために車両に取り付けるオーナーが増えているが、実際にどこにどのように取り付けるのか?
効果が期待できる環境やGPSとの関係性、ストーカー防止機能などについて、ブッタさんに話を聞いた。
「LCはあまり盗まれたという話は聞かないので、盗難対策にそれほど力は入れていませんでした。エアタグを付けていたのは盗難防止というより、広い駐車場などでどこに止めたかとめたかわからなくなることってありますよね? そんな時に便利かなと思って付けていました」
「あと、レクサス純正のGPSは最近、アプリが変わって位置情報を取得するのが面倒になりまして……。実際今回も純正GPSはまったくと言っていいほど役に立ちませんでした」
「盗まれたと気づいたあと、レクサスのオーナーズデスクにも連絡しましたが、位置情報やエンジン始動の通知は自分が最後に使用した9月4日の夜までの情報しかありませんでしたから」
ブッタさんが異変に気づいたのは、仕事が終わって外で食事をしているときだった。
ブッタさんのアイフォンに最初の通知(移動したという通知)が来た。
最初はまさか、これが盗難だとはまったく思わなかったという。
盗難発覚 最初は誤作動と思ったが……
「アイフォンを確認すると普段停めている駐車場から100m移動したというものでした」
「移動? そんなわけない。何らかの理由で誤作動したんだろう。と思ってそのままにしていたんですが、再び通知が来た時には10kmも移動していました。ああ!これは盗まれた!やられた!って思いました」
ブッタさんはそこで初めて警察に連絡をした。警察にも連絡したところ、すぐに対応してくれた。
ブッタさん自身は自宅に戻り、LCがなくなっていることを確認。
現場にはガラス片などはなく、プラスチックの留め具のようなものが落ちていただけだった。
警察に状況(LCが今どこにいるのか)を随時伝えながら、警察がLCの追跡を始めることになった。
「エアタグやGPSで、常にLCがいまどこにいるのか? 場所は把握できていましたので、それほど心配はしていませんでした。わたしからの情報をもとに警察がずっと追跡してくれていました」
そしてついに、ブッタさんのLCは千葉県野田市の駐車場で止まったことが分かった。
野田市といえば、日本最大のオートオークション会場があるUSS東京がある場所で、解体ヤードが非常に多いエリアでもある。
これまで筆者が取材をしてきた盗難車も、野田市近辺で発見されたり、目撃されたケースがとても多い。ブッタさんのLCも解体される直前だった可能性もある。
「発見されたときは前後で違うナンバープレートがつけられていました。前が春日部、後ろが所沢です」
「最初見たときには本物かと思ったのですが、実は偽造プレートでした。ラミネート加工されており非常に精巧にできていて驚きましたね」
「また、レクサスのナンバーフレームを付けていたのですが、それが、発見されたときにはトヨタのフレームに変わっていました」
「盗みの手口はCANインベーダーだと思われます。左側のフロントバンパーを動かした跡がありました」
「バンパーも割れていました。また、室内はドラレコの配線がちぎられていました。そして当然ですがSDカードもなくなっていました。車内と車外の様子を記録するドラレコですから、証拠を残さないために自分達の姿を映したドラレコは削除したのでしょう」