ショート版が出た! ジープ・グランドチェロキー 5人乗り標準ボディとPHEVが日本へ スペック/価格を解説

公開 : 2022.10.24 16:00  更新 : 2022.10.24 17:08

ステランティス・ジャパンはジープ・グランドチェロキーに標準ボディ仕様を追加、PHEV車を設定しました。

「L」につづいて標準ボディが登場

執筆:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

10月24日、ステランティス・ジャパンはジープ・ブランドのフラッグシップモデル「グランドチェロキー」に標準ボディ仕様を追加し、またプラグインハイブリッド車(PHEV)も設定して受注を開始した。

グランドチェロキーは、2021年に発表された現行型が5代目にあたる。

ジープ・グランドチェロキー・リミテッド2.0L
ジープ・グランドチェロキー・リミテッド2.0L    神村聖

日本仕様は2021年末に3列7人乗り(6人乗りもある)でロングホイールベースの「グランドチェロキーL」が先に導入されているが、今回、標準ボディで2列5人乗りの「グランドチェロキー」も導入が開始された。

グランドチェロキーの外寸は、全長4900-4910×全幅1980×全高1810mm、ホイールベースは2965mm。グランドチェロキーLは全幅と全高こそ同じものの、全長は5200mm、ホイールベースは3090mmだから、全長で約300mm、ホイールベースで125mm短い。

エクステリアは、1963年に登場したラグジュアリー SUVのパイオニア、初代「ワゴニア」にインスピレーションを得ながら、最新のデザイン手法によりモダンに仕上げられたグランドチェロキーLのスタイリングを踏襲している。

搭載されるパワーユニットは、グランドチェロキーLは3.6LのV6だったが、グランドチェロキーは2Lの直4ターボとなる。これは、ラングラーに搭載されているものと基本的に同じ(パワースペックは少し異なる)もので、最高出力は272ps/5250rpm、最大トルクは40.8kg-m/3000rpmを発生。

これに電子制御8速オートマティックを組み合わせて、オンデマンドで四輪を駆動する。

注目はPHEVの「4xe」 詳細は?

他のジープPHEVと同様、「4xe(フォー・バイ・イーと読む)」と名付けられたグランドチェロキーのプラグインハイブリッド車は、エンジン車と同じ(パワースペックも同じ)2Lの直4ガソリンターボエンジンに、63psと5.5kg-mを発生するスターター/ジェネレーターと、8速オートマティックに挟み込まれた145psと26.0kg-mを発生する電気モーターを組み合わせたシステムを搭載する。

PHEVでは、ブレーキペダルを踏むと電気モーターによる回生ブレーキが作動し、発生した電気はバッテリーパックへと蓄えられる。

ジープ・グランドチェロキー・リミテッド2.0L。PHEVのデリバリー開始は2023年春ごろを予定。
ジープ・グランドチェロキー・リミテッド2.0L。PHEVのデリバリー開始は2023年春ごろを予定。    神村聖

また、回生ブレーキの効果を最大化する「Max Regen」機能を任意に選択することもできる。

さらに、走行モードをハイブリッド/エレクトリック/eセーブの3種類から選択できる「Eセレク」機能を搭載している。

駆動用のバッテリーはリチウムイオン電池で、総電力量は14.87kWh。モーターのみで最長53kmの走行が可能とアナウンスされている。

車両価格(税込)は、以下のとおりだ。

エンジン車は、リミテッド2.0Lが892万円、同パールコート塗装が897万5000円、同サンルーフ仕様が910万円、同サンルーフ仕様+パールコート塗装が915万5000円。

PHEVは、リミテッド2.0L 4xeが1037万円、同パールコート塗装が1042万5000円、サミットリザーブ2.0L 4xeが1227万円、同パールコート塗装が1232万5000円となっている。

なお、PHEVのデリバリー開始は2023年春ごろと予定されている。

記事に関わった人々

  • 撮影

    神村聖

    Satoshi Kamimura

    1967年生まれ。大阪写真専門学校卒業後、都内のスタジオや個人写真事務所のアシスタントを経て、1994年に独立してフリーランスに。以後、自動車専門誌を中心に活躍中。走るのが大好きで、愛車はトヨタMR2(SW20)/スバル・レヴォーグ2.0GT。趣味はスノーボードと全国のお城を巡る旅をしている。

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