新型「SL」価格判明! メルセデスAMG SL 43、日本発売 7代目のデザイン/内装/サイズを解説

公開 : 2022.10.24 11:07  更新 : 2022.10.24 22:35

メルセデス・ベンツ日本が「AMG SL」を発表。フルモデルチェンジによってAMG開発モデルとなりました。日本価格/内装/スペックを解説します。

AMG自社開発でフルモデルチェンジ

執筆:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

10月24日、メルセデス・ベンツ日本は、ラグジュアリーロードスターの新型「メルセデスAMG SL」を発表し、販売を開始した。

SLは、ドイツ語の「シュポルト・ライヒト」、英語で言えば「スーパーライト(超軽量)」の頭文字から名づけられたスポーツカーのフラッグシップ・モデル。

新型SLは、SL専用のプラットフォームを与えられ2+2のパッケージとなった。ルーフはZフォールド・タイプのソフトトップとなっている。
新型SLは、SL専用のプラットフォームを与えられ2+2のパッケージとなった。ルーフはZフォールド・タイプのソフトトップとなっている。    メルセデス・ベンツ日本

1952年、公道を走行可能なスポーツカーとして生まれた300SLをベースに、1954年に初代SLが誕生した。

それから約70年、SLはブランドを代表するスポーツカーとして、電動ソフトトップや転倒時に瞬時に自動でライズアップするロールオーバーバー、電動格納式ハードトップのバリオルーフ、オールアルミ・モノコックボディなど、さまざまな最先端の技術を投入されて、フラッグシップ・スポーツカーにふさわしい存在であり続けた。

そして7代目となる新型SLは、メルセデスAMGによる完全自社開発モデルとして生まれ変わった。

専用の高剛性プラットフォームによる卓越したドライビングパフォーマンスと快適性を兼ね備えたドライバビリティ、2+2シートレイアウト、そしてF1の技術を採用した新型直列4気筒ターボエンジンがもたらす軽快でパワフルなドライビング。これらを楽しめるスーパースポーツカー的なラグジュアリーロードスターとなったのだ。

なお、新型SLの登場により、メルセデスAMG GTの次期モデルはクーペだけになり、AMG GTロードスターの後継は、この新型SLになると考えられる。

では、新型SLの概要を紹介していこう。

筋肉質な姿に ボディサイズは?

新型SLのボディサイズは、全長4700×全幅1915×全高1370mm、ホイールベースは2700mm。

エクステリアデザインは、メルセデス・ベンツのデザイン基本思想である「センシュアル・ピュリティ(官能的純粋)」に、AMGのスポーティな要素を取り入れたもの。

メルセデスAMG SL 43のリアセクション。LEDのリアコンビランプのデザインは、ヘッドライトの形状に対応している。
メルセデスAMG SL 43のリアセクション。LEDのリアコンビランプのデザインは、ヘッドライトの形状に対応している。    メルセデス・ベンツ日本

ボンネットのパワードームなど、随所にSLの長い伝統を受け継ぐ特徴的な要素が施され、スポーツカーとしての原点に回帰したことを裏付ける筋肉質なプロポーションが特徴的だ。

新型は、従来までの2シーターから2+2としたため、長いホイールベースと短いオーバーハングのパッケージに。そして、ブラックペイント仕上げのフレームを持つ大きく傾斜したウインドスクリーンによって、コンパクトで低く構える外観となった。

ソフトトップを閉じると、軽やかなエクステリアがいっそう強調される。

フロントグリルは、下側が幅広の輪郭と14本の垂直ルーバーで構成され、すべてのSLの始祖に当たる「300SL」からデザインを取り入れた。きわめてスリムでシャープな輪郭をもつ「DIGITALライト」が、新型の存在感をさらに高めている。

くびれのあるサイドの形状もSLが持つパワーを強調しており、とくにリアホイールアーチまわりの大きな膨らみが目をひく。ドアハンドルは格納式のシームレスタイプが標準装備となった。

丸みが際立つリアエンドは、省スペース軽量型Zフォールドのソフトトップを採用することで、高さを抑えたパワフルなデザインに。アクティブに作動するリトラクタブル・リアスポイラーはトランクリッドに境目を感じさせることなく組み込まれている。

記事に関わった人々

  • 編集

    徳永徹

    Tetsu Tokunaga

    1975年生まれ。2013年にCLASSIC & SPORTS CAR日本版創刊号の製作に関わったあと、AUTOCAR JAPAN編集部に加わる。クルマ遊びは、新車購入よりも、格安中古車を手に入れ、パテ盛り、コンパウンド磨きで仕上げるのがモットー。ただし不器用。

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