充電速度はテスラ以上? ヒョンデ・アイオニック6 初期限定車、約930万円から

公開 : 2022.10.27 06:25

新型ヒョンデ・アイオニック6の欧州向けの初期限定モデル「ファースト・エディション」が発表されました。航続距離515km、最高出力324ps、そして充電速度350kWを誇る電動セダンです。

初期限定の特別仕様車 欧州発売へ

ヒュンデは、新型アイオニック6の欧州向けの初期モデル「ファースト・エディション」を発表した。11月9日に発売予定で、英国価格は5万4995ポンド(約930万円)からとなる。

アイオニック6は、ヒョンデの「アイオニック」シリーズ第2弾となる電動セダン。ファースト・エディションは標準車とは異なる2500台限定の特別仕様で、ドイツ、英国、フランス、ノルウェー、オランダでのみ販売される。

ヒョンデ・アイオニック6ファースト・エディション
ヒョンデ・アイオニック6ファースト・エディション    ヒョンデ

その後、「プレミアム」と「アルティメット」の2仕様が発売される予定で、価格や詳細は年内に明らかにされる見通しだ。

ファースト・エディションには、20インチホイールやサイドミラー、バンパー、サイドモールディングをブラックカラーに変更するブラック・パッケージが装着される。ボディカラーは、バイオフィリックブルーパール、セレニティホワイトパール、ノクターングレーメタリック、グラビティゴールドマットの4色を用意。

インテリアでは、タータンチェック柄を随所にあしらい、ヘッドアップディスプレイ、シートヒーター(フロント/リア)、ステアリングヒーター、スマートフォンのワイヤレス充電機能、BOSE製プレミアムオーディオシステムを装備する。

シート生地にはエコプロセスレザーとリサイクルファブリックを採用。フロアマットには再生ナイロン糸を使用し、「持続可能性へのビジョン」を取り入れているという。

標準モデルのアイオニック6には53kWhのバッテリーが用意されているが、ファースト・エディションには航続距離515kmの77.4kWhバッテリーが搭載される。

デュアルモーターの四輪駆動で、最高出力324ps、最大トルク61kg-mを発揮。0-100km/h加速5.1秒を実現している。

最大充電速度は350kWと驚異的で、18分で10~80%の充電が可能とされる。これは、150kWで充電できるテスラモデル3(スーパーチャージャー・ネットワーク使用の場合)の2倍以上の速さである。

また、アイオニック6はV2Lの外部給電機能やエネルギー効率を向上させるヒートポンプを搭載している。

ファースト・エディションの納車は、2023年3月から始まる予定である。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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