アウディA5カブリオレはもう古い? 英国から撤退 後継モデルも未確定

公開 : 2022.11.07 19:25

アウディの中型コンバーチブル、A5カブリオレが英国向けのラインナップから除外されました。電動化を見据えた「モデル整理」の一環ですが、後継や代わりとなるモデルの計画は確認されていません。

アウディのドロップトップモデルはどうなる?

アウディの英国部門は、A5カブリオレを英国向けのラインナップから除外した。後継モデルの導入の予定は、今のところ確認されていない。

アウディの広報担当者はAUTOCARに対し、A5カブリオレはライフサイクルの末期にある古いモデルであることから、ラインナップの「統合」の一環として除外に至ったと語った。しかし、欧州の他の地域では引き続き販売されており、最近新たにコンペティション・エディションが追加されたばかりだ。

アウディA5カブリオレ
アウディA5カブリオレ

A5カブリオレに代わる新モデル(EVの可能性もある)は登場するのかという質問に対して、広報担当者は、製品計画についてはコメントしないが、新モデルに置き換わることはないだろうと述べている。

こうした動きは、今後のドロップトップモデルの将来性に疑問を投げかけている。R8とTTはまもなく生産終了時期を迎えるが、次世代のカブリオレ仕様の導入計画はまだ確認されていない。

英国におけるA5カブリオレの販売台数は、2016年以降、減少している。2022年上半期に販売されたのはわずか224台(2021年は680台)で、A5の派生モデルとしては最も売れ行きが鈍いモデルとなっている。ちなみにA5クーペの販売台数は6353台と、10倍近い。

2代目となる現行モデルのA5は、2016年半ばに公開された。広報担当者が言うように、アウディの中では比較的古いモデルの1つである。最も近いライバルであるメルセデス・ベンツCクラスのクーペは、すでに販売を終了している。

アウディは、今後4年間に8つの新モデルを投入する予定だ。そのうちの1つが、EVのA6 eトロンで、ルーフラインは現在のA5スポーツバックに近い。ドロップトップモデルは未確定だが、2024年の発売を予定しているEVの新型TTに設定される可能性もある。

記事に関わった人々

  • AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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