テスラと正面対決 ルーシッドから7人乗りの電動SUV グラビティ発売へ

公開 : 2022.11.16 19:05  更新 : 2022.11.16 19:05

米国の新興EVメーカーであるルーシッドは、新型の電動SUV「グラビティ」を2024年に発売する予定です。テスラ・モデルXに匹敵する7人乗りの大型SUVで、パフォーマンスを重視しているとのこと。

3列7人乗りの電動SUV

米国の新興EVメーカーであるルーシッドは、2024年に新型の電動SUV「グラビティ(Gravity)」を発売する予定であることを明らかにした。BMW iXメルセデス・ベンツEQS SUV、テスラモデルXなどの対抗馬となる、高級志向の7人乗りモデルだ。

すでに米国で販売されているルーシッド・エアに続く同社2番目のモデルで、プラットフォームなど大部分のコンポーネントと共有する見込み。デザインはまだ確定していないが、予告画像を見る限りではエアとよく似たスタイリングで、空力に配慮したシルエットと独特のライトバーが特徴的。

ルーシッド・グラビティの予告画像
ルーシッド・グラビティの予告画像    ルーシッド

ルーシッドは、最大で大人7人が乗れる柔軟なシートアレンジを実現し、同社独自のデジタルダッシュボード「グラスコックピット」を搭載するとしている。

デザイン担当のデレク・ジェンキンスは、革新的なパッケージングにより、室内は見た目よりも広く感じられると語っている。

「スーパーカーでありながら、SUVのようなフレキシブルな乗員・荷室空間を持ち、ボディサイズからは想像もつかないほど大きなクルマです。そして、これをカリフォルニアからインスピレーションを得たルーシッド独自のポスト・ラグジュアリーデザインで実現しているのです」

パフォーマンス志向の設計に

技術的な詳細はまだ明らかにされていないが、エアのように高級感とパフォーマンス重視の内容になると思われる。エアの上級モデル「ドリーム・エディション」は、最高出力1080psのツインモーターを搭載し、0-100km/h加速で3.0秒未満、113kWh(市販車としては最大級)のバッテリーで航続距離は約830kmとされる。

新型グラビティでも、このような高性能の四輪駆動だけでなく、最高出力400ps前後の後輪駆動モデルを導入する可能性がある。

ルーシッド・グラビティの予告画像
ルーシッド・グラビティの予告画像    ルーシッド

以前、最高出力1600psを超えるエアのトライモーター仕様が開発されているという情報もあったが、このプロジェクトがどれほど進んでいるか、また同様のモデルがグラビティにも設定されるかどうかは不明である。

北米市場では、来年初頭にグラビティの予約受付が開始される予定で、詳細情報も同時期に公表される見込みだ。

ルーシッドのCEO兼最高技術責任者であるピーター・ローリンソンは、次のように述べている。

「グラビティは、当社がこれまでに達成したすべてのことを土台に、テクノロジーをさらに進化させ、他にはないラグジュアリー・パフォーマンスSUVを作り上げることを目的としています」

「ルーシッド・エアがセダンのカテゴリーを再定義したように、グラビティもラグジュアリーSUVの世界に衝撃を与え、新しいベンチマークを設定することになるでしょう」

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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