荒れ地を走るポルシェ911、日本でも買えます 日本価格は3099万円 オプションは433万7000円
公開 : 2022.11.18 10:24
ポルシェジャパンは「ポルシェ911ダカール」の予約受注を11月17日(木)より販売。日本価格やオプションが明らかに。
911ダカール、日本でも販売
ポルシェジャパンは、「ポルシェ911ダカール」の予約受注を11月17日(木)より日本全国のポルシェ正規販売店にて開始した。
世界2500台限定で、日本への割当台数はアナウンスされていない。ハンドルは左右から選べ、トランスミッションは8速PDKのみ。価格は3099万円(消費税込み)
ロサンゼルスモーターショーでワールドプレミアとなるこのモデルは、ポルシェ911のコンセプトが持つ可能性を示すと説明される。
同時に1984年パリ・ダカールラリーにおけるポルシェ初の総合優勝も想起させる。勝利は、ポルシェ911の4輪駆動モデルの誕生でもあった911ダカールには、アイコニックな優勝車を彷彿とさせるラリーデザインパッケージもオプションで用意される。433万7000円。
911ダカールの足元 どうなっている?
最初に目を引くディテールは、911カレラのスポーツサスペンション仕様車を50mm上回る車高だろう。
標準装備のリフトシステムによって、フロントエンドとリアエンドをさらに30mm上げることが可能。この車高とランプ角は、従来のSUVに匹敵する。
リフトシステムは、単に低速走行時に障害物を乗り越えるために設計されているだけではなく、再チューニングされたサスペンションに一体化されている。
170km/h以下の速度のときに、「ハイレベル」設定を利用できる。速度が170km/hを超えると、車高は自動的に通常の位置まで下がる。
タイヤはピレリ・スコーピオン・オールテレイン・プラス(フロント:245/45 ZR19、リア295/40 ZR20)が専用に開発された。トレッドパターンは9mmの深さで、補強されたサイドウォールとスレッドは2層のカーカスプライで構成されている。
ピレリPゼロのサマータイヤとウインタータイヤにも2層のカーカスプライを備えた仕様がオプションに用意されているが「標準装備の全地形対応タイヤは公道でもスポーツカーのようなダイナミクスを提供します」という。
911 GT3との共通点も
最高出力480ps、最大トルク58.1kg-mの3リッター6気筒ツインターボエンジンは、静止状態から100km/hまで3.4秒で加速し、最高速度は全地形対応タイヤのため240km/hに制限される。
8速PDKとポルシェ4WDシステムが採用された911ダカールには、リアアクスル・ステアリング、911 GT3から採用されたエンジンマウント、PDCCアンチロールスタビリティシステムも標準装備に含まれる。
ステアリングホイールのロータリースイッチで選択可能な2つの新しいドライビングモードも、オフロード性能の最大化に寄与する。
ラリーモードは、起伏のある緩い地面に最適なモードで、リア重視の4WDが特徴だ。
オフロードモードにすると、車高が自動的に上昇する。このモードは、難易度の高い地形や砂地でトラクションを最大限に引き出す。
また、両方のドライビングモードに、新しいラリー・ローンチコントロールが備わる。これについてポルシェは「約20%のホイールの空転を許容し、緩い地面での抜群の加速を可能にします」と説明する。