新型トヨタ・プリウス話題 排気量アップや19インチアルミホイール装備 先代からどう進化? 比較

公開 : 2022.11.20 05:45  更新 : 2022.11.20 11:11

新型トヨタ・プリウスは、ワイド&ローなフォルムに3つのパワートレインが与えられました。先代からの進化した部分を解説します。

ワイド&ローに19インチAW

先日、ついに発表となった新型プリウス

「ハイブリッド・リボーン」と銘打って、ハイブリッド車の先駆者として自らが生まれ変わるという決意も新たに登場したモデルとなっている。

新型プリウスは「プリウスらしさ」は残しつつもワイド&ローなフォルムに。
新型プリウスは「プリウスらしさ」は残しつつもワイド&ローなフォルムに。

販売においてはハイブリッドモデルが今冬、プラグインハイブリッドモデルが来春ごろを予定しているということで、価格も含めまだまだ詳細が発表されていない点も多いが、ここまで明らかになった点を先代モデルと比較してみたい。

まずはボディサイズだが、プリウスが代々受け継いでいるモノフォルムシルエットは踏襲しながらも、明らかに低くスポーティになっていることは写真からも受け取ることができる。

その全高は1430mmとなっており、先代よりも40mmもダウン。この数値は先代シビック・タイプRの1435mmよりも低い数値となっている。

その一方で全幅は+20mmの1780mm、全長は+25mmの4600mmとなり、よりワイド&ローなスタイルとなっていることがわかるだろう。

またホイールベースは先代よりも50mm延長した2750mmとなっており、フロントオーバーハングは+25mmの980mm、リアオーバーハングは-50mmの870mmとなり、サイドから見たシルエットは先代型とはまったく異なるバランスになっているのだ。

そしてホイール径は従来型が15インチ、または17インチとなっていたところ、新型はなんと19インチを装着。

タイヤサイズは195/50R19とやや特殊な細身のサイズとなり、縦方向に設置面積を増やしてグリップを稼ぎつつ、細身の横幅で抵抗を下げる意図があるようだ。

パワートレインもハイスペックに

新型プリウスに採用されたパワートレインは、第5世代と呼ばれる最新のものとなった。

従来型は1.8Lのエンジンが搭載されていたが、新型では2Lへと排気量を拡大していることが明らかになっている(ハイブリッドモデルには1.8L仕様も存在)。

新型では2Lのパワートレインもあたえられた。
新型では2Lのパワートレインもあたえられた。

また最高出力が大幅に向上したのもトピックの1つで、プラグインハイブリッドモデルではシステム最高出力223ps、0-100km/h加速6.7秒とスポーツカー並みのスペックとなっているうえに、EV走行距離は50%以上向上と発表されている。

先代のプラグインハイブリッドモデルはEV走行距離が60kmだったので、50%向上で90km、それ以上となると100km以上のEV走行距離となる可能性もありそうだ。

また充電中にパワースイッチをONにすると外部電源の電力を利用してエアコンやオーディオの使用が可能となる「マイルームモード」も設定され、もう1つの部屋のように車内で快適に過ごすことができるとアナウンスされているが、これはプリウス向けというよりは、今後登場する同じパワートレインを搭載するミニバンなどへ横展開するための機能ともいえそうだ。

一方のハイブリッドモデルも2L仕様ではシステム最高出力が従来型比約1.6倍の193ps、0-100km/h加速7.5秒とプラグインハイブリッドモデルにひけを取らないスペックとなっており、1.8Lモデルもシステム最高出力140ps、0-100km/h加速9.3秒とポテンシャルアップしている。

燃費性能については現状未公表ながらも、ハイブリッドモデルに関しては高出力を実現しつつも従来型同等レベルの点燃費を両立しているということなので、こちらも正式な発表を期待して待ちたいところだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。

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