新型レクサスRXは一見さんウェルカム! レクサスで最も売れるSUV 斬新販売方法にも注目
公開 : 2022.11.20 06:45
新型レクサスRXは販売方法も注目されています。レクサスで最も売れるモデルとなったRXの「一見さん向け」販売方法を紹介します。
他メーカーも注目の新型RX
レクサスは2022年11月18日、日本での新型「RX」の発売について発表。
フルモデルチェンジとなった中身が気になるのは当然だが、販売方法で抽選をおこなうという手法を導入したことも、ユーザーのみならず他メーカーやディーラーが注目している点だ。
そこで、オンラインで報道陣向けに開催された、新型RX発売に伴う技術面と販売面での説明会に参加して新型RXに対するレクサスとしての狙いを確認した。
まずは、RXの歴史から振り返ってみたい。
初代は1998年に北米で登場した。そもそもレクサスは北米向けとして立ち上がった、トヨタのプレミアムブランドである。
当時は、ホンダがアキュラを導入し、またドイツのメルセデス・ベンツやBMWなど伝統的なプレミアムブランドがエントリーモデルの導入などでモデルラインナップの拡張を進めていた時期だった。
トヨタとしては、トヨタの技術をいかしたハイエンドなモデルとして、北米をメインマーケットとして、またグローバル展開を見据えたテストマーケットとして捉え、LSを皮切りに徐々にレクサスモデルラインナップを増やす戦略を組んだ。
そうした中で、北米では90年代後半からピックアップトラックの乗用化、それに派生したSUV市場拡大が進んでいたことが、レクサスRX登場を後押ししたといえるだろう。
SUVシフトの波に乗って……
2000年代前半になると、北米でのSUVシフトはさらに進み、ドイツメーカー、デトロイト3(GM、フォード、当時のクライスラー)も上級志向のSUVを続々と登場させた。
日系メーカーも、トヨタ、日産、ホンダとしてSUVモデルを拡充させると同時に、レクサス、インフィニティ、アキュラでもSUVをラインナップの中核として位置付けるようになっていく。
そうした中で、2代目RXは上級SUVらしいデザインと走りに加えて、「〇〇h」というグレード名称をつけたハイブリッド車を導入する。
こうした北米市場でユーザーと販売店の声を十分に聞いて熟成されていったRXは、2009年に3代目となり、日本と中国にも導入されていく。
さらに、2015年には4代目となるも、各種の年次改良を経て、インテリアと走りの質感が段階的に向上していった。
初代から4代目へと、RXはクルマとしての成熟度が高まるのと比例して販売台数も伸びてきたというのが、これまでの流れである。
RXの実績を数字で見ると、1998年から2022年9月までで、グローバルでの累積販売 台数は約95の国と地域で約362万台に達している。
これを日本国内でみると、2009年から2022年9月までで約12万9000台を販売している、という人気のプレミアムSUVである。