新型BMW 3.0 CSL 「バットモービル」復活 M最強の直6エンジン、世界50台限定

公開 : 2022.11.25 18:25

BMWは、M4をベースとした新たな高性能モデルを公開。1970年代に活躍した「3.0 CSL」へのオマージュであり、カーボンを多用して全体的な軽量化を図っています。

M4ベースの軽量化モデル 50台限定

BMWの高性能車部門であるMは、ブランド創立50周年を記念して、ユニークなエクステリアデザインとパワーアップを施した限定生産モデル「3.0 CSL」を公開した。

新型BMW 3.0 CSLは、現行モデルのM4をベースに、1973年に欧州ツーリングカー選手権で優勝した伝説の3.0 CSL(通称、バットモービル)にオマージュを捧げる軽量モデルである。

BMW 3.0 CSL
BMW 3.0 CSL    BMW

公道走行可能なMモデルの中で最もパワフルな直6エンジンを搭載し、最高出力560ps、最大トルク56kg-mを発生させる。トランスミッションは6速MT。

BMWによれば、クランクケースの剛性アップ、クランクシャフトの軽量化、冷却システムの強化など、激しいスポーツ走行を想定した設計になっているという。

また、アクティブMディファレンシャル、アダプティブMサスペンション、Mカーボンセラミックブレーキ(フロント400×38mm、リア380×28mm)が採用されている。

エクステリアは、オリジナルの3.0 CSLと同じアルペンホワイトのボディペイントとレーシングストライプで彩られる。イエローのヘッドライトは、2022年のDTMで活躍したM4 GT3にちなんだものである。

ルーフ、ボンネット、トランクリッド、フロント/リアエプロン、サイドシル、リアディフューザー、リアスポイラーにカーボンファイバーを使用し、全体的に軽量化を図っている。

BMWによると、エアロダイナミクスとドライビング・ダイナミクスを全面的に改善したという。M3から受け継いだボンネットとヘッドライトに加え、ワイドフェンダー、大型のリアスポイラー、バルクアップされたリアエンドなどが特徴的。

ホイールはフロント20インチ、リア21インチで、3.0 CSLのために専用設計されたタイヤが装着される。

インテリアでは、カーボン製のバケットシートが装着され、後部に2個のヘルメットを収納できるスペースが設けられている。シート、ステアリングホイール、ヘッドライナーはアルカンターラで仕上げられ、エクステリアに合わせたホワイトステッチが添えられている。

新型3.0 CSLは、ドイツのディンゴルフィング工場で約3か月間、50台のみが生産される予定。価格はまだ明らかにされていない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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